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ニフクラ事例紹介

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ニフクラ DRサービス事例「VXRAIL」

万一の災害から基幹システムを守るため、ニフクラのDRサービスを採用

ネットワールドは、基幹システムをDell EMCのハイパーコンバージドインフラストラクチャVxRailへ移行する際、導入やバックアップ、フェイルバックが容易で、運用の手間がかからず、安価で迅速にDR(災害復旧)サイトを構築できる、ニフクラの「DRサービス with VMware vCloud® AirTM Technology」を導入。構築から5年が経ち老朽化していたDRサーバーの運用に対して抱えていた不安を払拭することができた。今後、見積システムなど他システムでも導入を推進する予定。

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株式会社ネットワールド情報システム室 室長 盛永昌二郎氏

盛永昌二郎

株式会社ネットワールド
情報システム室 室長

株式会社ネットワールド情報システム室 係長 清水俊幸氏

清水俊幸

株式会社ネットワールド
情報システム室 係長

——DRサイトのセットアップに時間がかかり、万一の際に迅速な切り替えが困難

先進的なIT製品を顧客企業へ提供するネットワールドは、注力製品を自社で利用することでノウハウを蓄積し、顧客への提案や導入支援に役立てている。同社が現在注力する製品の1つが、ハイパーコンバージドインフラストラクチャ。これは、サーバー、ストレージ、ハイパーバイザー、ネットワークが1つのアプライアンスに収まった統合環境で、複数の製品を組み合わせることで必要となる検証や調整などが不要になるため、導入までのリードタイムが短縮でき、管理も容易になる。なかでも同社が評価しているのが、Dell EMCのVxRailだ。そこで、2015年、400名を超える社員の大半が、受発注から仕入れ、売掛買掛、在庫出荷管理に毎日利用する基幹システムをVxRailへと移行した。

同じようなタイミングで、ニフティ(現:富士通クラウドテクノロジーズ)とOEMパートナーとなりニフクラ(旧:ニフティクラウド)をネットワールドクラウドとして再販することとなった。その交渉のなかでニフクラ(旧:ニフティクラウド)がVMwareの環境を手軽にクラウドにバックアップできる「DRサービス with VMware vCloud® AirTM Technology(以下DRサービス)」の提供を開始すると知り、導入を決定した。

同社がDRサービスの導入を迅速に決定したのには理由があった。従来のDRサイトに一抹の不安を持っていたのである。株式会社ネットワールド 情報システム室 係長 清水俊幸氏は、「東日本大震災後の2011年6月、東京の本社が稼働しなくなった場合に備えて、西日本支店にDRサイトを立ち上げました。しかし、リストアの手順が複雑かつ、構築から5年経っているので本当に必要となった時に間違いなく稼働するのかという不安がありました」と説明している。

——バックアップもフェイルバックも安価で迅速に実現

ニフクラ(旧:ニフティクラウド)のDRサービスは、VMware vCloud® Availability for vCloud Director®を利用したサービスで、既存のVMware環境からマウスクリックで簡単にクラウドレプリケーションを行うことが可能。有事の際は、既存のvCenter Serverから、あるいはニフクラ(旧:ニフティクラウド)からの操作やサポートセンターへの電話連絡で、簡単にDRサイトを起動できる。プライマリサイト復旧後のフェイルバックも、レプリケーション作成時と同様の簡単な操作で実現。DRサービスを知った後、ほかの同様のサービスも調査検討したが、これ以上のものはなかったと、株式会社ネットワールド 情報システム室 室長 盛永昌二郎氏は次のように語る。「VxRailの機能を利用して、VM(仮想マシン)環境をまるごと移せるDRサービスはほかにはありませんでした。エージェントを入れる必要もなく、導入も容易ですし、DRサイトの起動も、各拠点からログインしてサーバーを立ち上げるだけと簡単です。また、DRサイトは必要不可欠ですが、いわば保険なので、そんなに費用はかけられません。その点ニフクラ(旧:ニフティクラウド)のDRサービスは、比較的安価に導入可能です」。

——利便性を高く評価し、他システムでも活用予定

同社がレプリケーションを行っているのは、すべてのDBデータと、プライマリ環境に8台あるうちの3台分の基幹サーバーである。その理由を盛永氏は、「東京本社が稼働できなくなった状態を想定しているので、東京の社員はまずは仕事どころではないだろうと考えました。従って、ほか拠点からの利用を想定しています」と語る。

同社の環境で初期のレプリケーションにかかった時間は、80GBで約3時間。DBサーバーは2TBの容量があるが、およそ12時間で完了した。DBサーバーは12時間ごと、それ以外はすべて8時間に1回差分データを自動バックアップしている。従来のバックアップは、差分バックアップでは差分データと元のデータをマージするのに手間も時間もかかるたので毎回フルバックアップを行っていた。そのため、送信用データの圧縮だけで1DBあたり3~4時間、それが2つあるので、データの抽出から送信が終わるまで、毎日約12時間かかっていた。現在は、それが約半分程度に短縮できている(※実施時間は均一ではない)。

DRサービス導入のメリットについて清水氏は、「何よりも精神的な負担が軽減しました。万一の場合、DRサーバーが動かなかったどうしようとずっと気にかかっていたので、その心配がなくなり、運用も任せられるので安心です」と語る。

幸いまだDRサービスが実際に必要となる事態は起きていないが、年1回テストを実施していく予定。「ほか拠点の社内からや、東京の社員の自宅からなど、さまざまなケースを想定した手順を明確にし、実際に社内サーバーを落とした本格的なテストを実施する予定です」(盛永氏)。

ニフクラ(旧:ニフティクラウド)のDRサービスについて、「こんなに便利とは思わなかった」(盛永氏)と高く評価する同社では、現在社内の見積システムについても利用すべく調整中。さらに、パートナー企業が利用する見積システムでも、適用を検討している。また、VxRailとDRサービスを組み合わせたソリューションも提供開始。ニフクラ(旧:ニフティクラウド)のDRサービスは、導入から約半年で、すでに同社のビジネスになくてはならないサービスとなっている。

VXRAIL [DRサービス]

ハイパーコンバージドインフラストラクチャである、Dell EMC VxRailと、ネットワールドクラウドとして再販するニフクラ(旧:ニフティクラウド)のDRサービスを組み合わせたソリューション。VxRail上のシステムのクラウドへのバックアップと、万一のDRサーバーへの切り替えが手軽に、迅速に実現する。

企業情報

株式会社ネットワールド

飛躍的に進展するデータセンター、クラウド・コンピューティングを根幹から支えるICT基盤製品のディストリビューションを中核事業とし、コンサルティング、インテグレーション、運用支援、保守サービス、プロフェッショナルトレーニングなど幅広くサービスを提供。顧客企業の情報活用支援を通じ、ビジネス発展に貢献している。

オンプレ移行やDRなど代表的な事例を紹介!ニフクラ事例集
  • ※注製品名および会社名はそれぞれの会社の商標または登録商標です。
  • ※注当社は、2017年4月1日にニフティ株式会社から富士通クラウドテクノロジーズ株式会社に社名を変更いたしました。
    また、2017年11月1日にニフティクラウドからニフクラにブランド名称を変更いたしました。
  • ※注本インタビューは2017年3月23日に行いました。2017年3月23日現在の情報です。

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