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技術解説

オンプレミスのVMware vSphere環境をクラウドに移行するための手順とは

2019年10月7日


オンプレミスのVMware vSphere環境をクラウドに移行するための手順とは

デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進していく上でも、既存のレガシーシステムをクラウドへ移行することは急務となっています。このような背景も手伝い、近年ではオンプレミス環境のクラウド移行というニーズが高まっています。この記事では、オンプレミスのVMware vShpere環境をクラウドに移行するための手順を紹介します。

3種類のクラウド移行方法とは

VMware vSphereのクラウド移行方法は、大きく「V2C」「P2V2C」「再構築」の3パターンに分けられます。まずは、現在のシステムの利用状況を踏まえて、これらの中からどの移行パターンを採用するかを検討しましょう。

1.Virtual to Cloud(V2C)

Virtual to Cloud(V2C)は、移行ツールを用いて、オンプレミスのVMware vSphere上で動いている仮想サーバーをそのままクラウドへ移行する方法です。動作中の仮想サーバーをそのまま移行できるため、もっとも手軽で理想的な方法です。まず最初にV2Cが可能かどうかを検討すべきでしょう。

2.Physical to Virtual to Cloud(P2V2C)

Physical to Virtual to Cloud(P2V2C)は、オンプレミスのサーバーが仮想化されていない場合の選択肢です。まずは、物理サーバーを一旦オンプレミス上で仮想サーバーに変換(P2V)し、その後、仮想サーバーをクラウドに移行する(V2C)という2段構えの方法です。事前準備として物理サーバーを仮想サーバーに変換する作業が発生するものの、その後は前述のV2Cと同じになります。

3.再構築

「ディスク構成があわない」「OSがあわない」「アプライアンス製品を利用している」など、その理由はさまざまですが、既存のサーバーをクラウドへ直接移行できない場合は、サーバーを再構築することになります。つまり、クラウド上に新しくサーバーを構築しなおし、データだけを移行する方法です。

新たに環境を作り直すことになるため、手軽な移行手段とは言えませんが、利用するクラウド環境にあわせてサーバーを作り直せるため、システムの棚卸しができるというメリットがあります。

移行作業の流れについて

VMware vSphereのクラウド移行は、大きく以下の4ステップで行います。

1.移行計画の策定

まずはプロジェクト全体の計画を策定しましょう。移行対象となる仮想サーバーの範囲や規模を調査し、その後の3工程にかかる工数を踏まえて、全体のスケジュールを策定します。

2.移行作業の見積もり

次に本番環境の移行を実施するスケジュールと移行にかかる費用を見積もります。正確な見積もりを行うためにも、あらかじめ小さな規模で、「OVFファイルの適合作業」や「エクスポート/インポート」などの手順を一度実行し、結果を確認してみることが大切です。実作業を行ってみることで、作業にかかる時間を把握できるのはもちろん発生するエラーを事前に洗い出すことも可能になります。

あわせて、ニフクラへの仮想サーバーのインポートに「VMインポート」と「ディスク受け取りサービス」のどちらを利用するか決定しておきましょう。

これらの結果を踏まえて移行費用と全体の作業に必要な時間を見積もり、本番環境の移行を実施するスケジュールを策定します。

3.リハーサル

スケジュールが策定できたら、本番と同様の環境でリハーサルを実施します。これには計画した作業に問題がないか最後の確認をするとともに、一度全工程を通して実行することで、作業工程の詳細を把握しておくという意味があります。実際に作業を行ってみると、計画段階では見落としていた問題や想定外のトラブルに遭遇することがあります。くれぐれも事前のリハーサルは怠らないようにしましょう。

4.本番環境の移行

最後に本番の移行を実施します。リハーサルの段階で問題はすべて解決できているはずですので、あとは計画に沿って粛々と作業進めるだけになります。

移行を成功させるためのポイントとは

VMware vSphereのクラウド移行を成功させるためには、以下の2点が重要です。

移行するサーバーの現状を調査すること

移行する仮想サーバーのOSや仕様が移行先のクラウド上での動作に適合しているかをきちんと確認しておきましょう。仮想サーバーのインポートは、あくまでその仮想サーバーをインポートできるだけに過ぎず、仮想サーバー中にインストールされているOSの動作が保証されているとは限りません。「VMware vSphere上ではインポートが正常に完了しているが、OSが起動しない」といった事態も起こる可能性があります。なお、ニフクラで動作検証済みのOSについては、VMインポートのページで確認できます。

移行作業にかかる見積もりを行うこと

具体的な移行計画を策定する前に移行作業にかかる時間の見積もりや手順の確認を行っておきましょう。特に重要なのが、本番移行と同様の手順を確認しておくことで、それぞれの工程で発生しうる事態を事前に洗い出しておくことです。この確認によって、実作業にかかる作業時間やファイルの転送・変換時間の見積もりも可能となるため、より精度の高い移行計画を策定することができます。

もしもこの確認作業をを怠ると、実際に移行する際に想定外の時間がかかり、移行作業が予定より遅延したり、作業中に制限事項や制約事項に抵触し、移行作業の進行が不可能となる可能性もあります。

スムーズに移行を進める上では、こうした事前の見積もりが最も重要です。

クラウド移行を実現するために

繰り返しになりますが、オンプレミスからクラウドへの移行は急務となっています。とはいえ、複雑化、巨大化した既存システムの移行はそう簡単ではありません。

ニフクラなら、VMインポートやディスク受け取りサービスでオンプレミスのVMware vSphere環境のサーバーをOSやシステム構成を変えずにクラウドに移行することが可能です。

ただし、スムーズな移行を実現するためには、実際の作業前に見積もりと事前確認を徹底することが大切です。必ず移行前に実施しておくことをお勧めします。

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