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技術解説

ハイブリッドクラウドの構築ポイント

2019年7月16日


ハイブリッドクラウドの構築ポイント

ハイブリッドクラウドとは、オンプレミスとクラウドを組み合わせた「いいとこ取り」ができるシステムです。ここでは、ハイブリッドクラウドの概要をおさらいしつつ、一般的な構成例や注意すべきポイントを解説します。

ハイブリッドクラウドとは

ITシステムをパブリッククラウド、プライベートクラウドのみ、あるいはオンプレミスのみで構築するのではなく、これらをうまく組み合わせ、それぞれのメリットを享受できるよう構築された環境を「ハイブリッドクラウド」と呼びます。クラウドとオンプレミスには、それぞれメリットとデメリットがあります。ITシステムを構築するにあたって、必要な要件をいずれか片方だけで満たすことができない場合、ハイブリッドクラウドが効果的な選択肢になります。クラウドとオンプレミスをうまく組み合わせることで、低コスト・高可用性といったクラウドにある多くのメリットとカスタマイズ性や機密性の高いオンプレミスのメリットの両方を活かすことができます。

例えば、オンプレミスの既存システムをクラウドに移行する場合、セキュリティポリシーを含むシステム要件や移行コストがネックになって、すべてのシステムに移行するのが難しいケースでも、一部をオンプレミスに残して、パブリッククラウド・プライベートクラウドを組み合わせることで、カスタマイズ性や機密性といったオンプレミスのメリットを享受しつつ、低コストで柔軟性の高いクラウドのメリットをも享受することができます。

また、組み合わせるプラットフォームは、オンプレミスに限りません。パブリッククラウドとプライベートクラウドを組み合わせ、低コストと機密性の高さをクラウドのみで実現することも可能です。

ハイブリッドクラウドの構成 (オンプレミスとパブリッククラウド)

よくある構成パターンの1つが、業務の主軸となる基幹系システムをオンプレミスに置き、業務をサポートする情報系をクラウドに置くという構成です。重要な機密情報は自社セキュリティポリシーに則って構築されたオンプレミス上で管理した上で、一時的にしか使わない開発環境や高速なサービスの立ち上げを要求されるシステムはクラウド上に展開するなど、システムの要件に合わせた柔軟なシステムの構築が可能です。また、データ解析基盤のような新しい技術を活用するシステムをクラウド上に構築し、既存システムと組み合わせて利用するのもよくある構成です。

この際にオンプレミス環境のあるデータセンターとクラウドは、回線事業者の提供する閉域網や専用線、あるいはインターネットVPNなどを利用し、安全に接続されているのが基本的な構成です。

注意すべきポイント

一見いいことづくめに見えるハイブリッドクラウドですが、構築にあたって注意が必要なポイントもあります。

まず、オンプレミスとクラウドといった複数のプラットフォームで稼動するため、単一のプラットフォームで構築されたシステムに比べ、構成が複雑になりがちです。当然ですが、システム管理者はオンプレミスとクラウドの運用知識を兼ね備えていることが要求されます。

複数のプラットフォームを連携させるための通信回線を確保する必要がある点も重要です。これまで、ローカルなネットワークで完結していた通信がインターネットVPNなどの対外的な回線を経由することになるため、回線の帯域がボトルネックとなることも考えられます。また、専用回線を利用する場合、インターネットを経由するよりも高コストとなるため、プラットフォーム間の通信コストも考慮しなければなりません。

複数のサービス・プラットフォームを利用すると、どのアカウントにどの権限を認可する必要があるのかといったID管理も煩雑になってきます。システムの規模によっては、認証基盤の統合を検討した方がよい場合もあるでしょう。

ハイブリッドクラウド化によって環境が変化し、既存システムの設定変更や改修が必要となる場合も考えられます。例えば、オンプレミスの社内システムの一部をクラウド移行したような場合、構築の仕方によっては、サーバーのIPアドレスが変わるような場合もあります。

ハイブリッドクラウド構築の際には、「システムの一部をクラウド化してコストを下げるつもりが、結果的にコストは変わらず、システムが複雑になっただけだった」とならないように、このような点を踏まえて最適な設計を行う必要があるでしょう。

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