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用語集

DaaSとは

2020年7月9日


DaaSとは

DaaS(Desktop as a Service)とは、クラウド上に用意された仮想デスクトップをクライアントからネットワーク越しに利用できるサービスのことです。技術的には、基本的に「VDI」と同様ですが、DaaSでは仮想デスクトップを実行するサーバーをクラウドベンダーが用意するため、ユーザーは自社でサーバーなどインフラの管理を行わずにサービスだけを利用できるというメリットがあります。

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DaaSのメリット

DaaSを利用するには、操作や画面表示を行なうクライアントが必要です。ならば、そのクライアントで直接業務を行う方がシンプルで手っ取り早く、わざわざサーバー上の仮想デスクトップを利用するのは回りくどいと感じるかもしれません。

それでも、あえてクライアントからネットワーク越しに仮想デスクトップを利用するのは、セキュリティを強化できるというメリットがあるためです。DaaSではアプリケーションを実行したりデータにアクセスするのは、ユーザーの手元のクライアントではなく、クラウド上の仮想デスクトップが行います。クライアント上には一切のデータが保存されないため、万が一、PCを紛失したとしてもそこからデータが外部に漏洩することがありません。また、逆にクライアントからサーバーへマルウェアが侵入するといった危険もありません。

これだけであれば、オンプレミス上に構築したVDIでもそのメリットを享受することができます。DaaSのよい所は、インフラの運用をクラウドベンダーを任せることができる点です。サイバー攻撃などに備えたセキュリティ対策は、クラウドベンダーが実施してくれるため、ユーザー自身が行う必要はありません。

オンプレミス上に構築したVDIでは、調達したハードウェアを固定した資産として運用し続ける必要があります。対して、クラウドサービスであるDaaSでは、サーバーやネットワークを自前で確保する必要がありません。また、DaaSでは仮想デスクトップのスペック向上を図りたい場合も基本的にはオンデマンドで行えます。ハードウェアの増強を自前で行う必要はありません。そのため、利用者数が増加しても設備に追加投資することなく、柔軟にリソースを確保・変更することができます。つまり、DaaSを利用することで初期導入コストの削減や需要にあわせたコスト最適化が可能になります。また、DaaSの利用料金は月額課金になっているケースが多いため、コストの平準化も期待できます。

DaaSのデメリット

ほかのクラウドサービスと同様に運用・保守をクラウドベンダーに任せられるのは手間やコストがかからないメリットがある反面、自分たちで自由にコントロールできないという側面もあります。そのため、DaaSはオンプレミス上に構築したVDIに比べて、カスタマイズの自由度が低くなります。

DaaSとVDIの違いとは

VDIとDaaSは、両方ともサーバー上で実行されている仮想デスクトップをネットワーク越しにクライアントに転送して利用する仕組みで技術的に大きな差異はありません。VDIとDaaSの違いは、サーバーを自社内にオンプレミスで用意するか、クラウドベンダーが用意したものを使うかという点です。

要するにVDIとDaaSの違いは基盤となるインフラの違い(オンプレミスとクラウド)とほぼイコールといえます。 それぞれのメリット・デメリットについて、詳しくは、クラウドとオンプレミス-それぞれのメリット・デメリットを徹底比較!をご確認ください。

そのため、一概にVDIよりもDaaSの方がお勧め(あるいはその逆)だとは言えません。必要とされる要件やコストを踏まえた上で、どちらのサービスを利用するか検討する必要があるでしょう。

DaaSでテレワークにセキュアかつハイパフォーマンスなデスクトップ環境を導入する

DaaSは、昨今導入が進んでいるテレワークにおいて、多く利用されているクラウドサービスの1つです。テレワーク環境下において、情報漏洩などのリスクへの対応と快適な作業環境を低コストで両立させるには、DaaSの導入は非常に有効な方法と言えるでしょう。

ニフクラでは、ハイパフォーマンスな仮想デスクトップである「デスクトップサービス(専有型)」を提供しています。 中でも大きな特長が、DaaS利用時に大きな脅威となるマルウェアへの対策機能が標準提供(Trend Micro Deep SecurityおよびVMware NSXによるマイクロセグメンテーション、マルウェア感染時自動隔離機能)されている点です。これによって、さらにセキュリティ強度の高い仮想デスクトップ環境が容易に構築できるでしょう。 また、ニフクラの各種機能と連携することで、さらに柔軟で快適な仮想デスクトップ環境が構築可能となっています。

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