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用語集

2025年の崖とは

2019年10月7日


2025年の崖とは

2018年に、経産省から「DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~」というレポートが発表されました。このレポートの中で、将来の成長や競争力強化を阻害する「2025年の崖」と呼ばれる問題が指摘されています。「2025年の崖」とは一体どのような問題なのでしょうか。

デジタルトランスフォーメーションとは

デジタルトランスフォーメーション(DX)とは、2004年にスウェーデンのウメオ大学のErik Stolterman教授が提唱したとされる概念で、「ITの浸透が人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」というものです。経済産業省は「デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン」において、DXを「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」と定義しています。

現在、次々と新たなデジタル技術が登場し、これまでにないビジネスモデルが展開され続けています。こうした流れに乗り遅れることなく、日本が競争力を維持・強化していくためには、官民一体となってデジタルトランスフォーメーションを進めていく必要があると考えられています。

「2025年の崖」の概要

経産省は前述のDXレポートにおいて、部署ごとに分断化したシステムや過剰なカスタマイズによって複雑化・ブラックボックス化したシステム、いわゆるレガシーシステムがDX推進を阻害する原因となっていると指摘しています。

レガシーシステムのブラックボックスを抱えたままでいると、爆発的に増加するデータを十分に活用しきれず、これがDX実現の足枷となることは間違いありません。また、レガシーシステムは多くの技術負債を抱えることになり、維持管理費用が高騰するという問題や保守運用者が不足し、結果としてセキュリティリスクが高まるというのも無視できない問題です。そして、レガシーシステムの保守・運用にリソースを割かれた結果、現在の世界の主戦場であるクラウドベースのサービス開発・提供に参入できなくなる可能性も指摘されています。

そして、このような状況を抱え続けたままでいると、結果として2025年には年間最大12兆円の経済損失が生じるであろうという試算が出されています。これを「2025年の崖」と呼んでいます。

「2025年の崖」への対策とは

効率の悪いレガシーシステムの保守に費用・人材を割かざるを得ないことで、新たなサービスやビジネスモデルに追従できなくなり、結果として日本が国際競争力を失うことが問題です。DXを推進するためには、こうしたレガシーシステムの維持に費やされていた生産性に寄与しないコストをDXによる変革へと回す必要があります。

対応策の1つは、足枷となるようなレガシーシステムを破棄し、新規にシステムを再構築することを前提として、クラウドへ移行することです。これは単に物理的なシステムをクラウドへ移すというだけでなく、従来型のSierに依存したシステム運用・開発工程を見直し、クラウドネイティブなシステムに変革してゆかねばなりません。また、クラウドへの移行によってハードウェアのリプレイスや保守・運用といった作業から解放されるため、レガシーシステムの維持に費されていたリソースを、DX推進のために確保することができます。

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