本文へジャンプします。

TOP

用語集

VMware vSphere®とは

2022年4月27日


VMware vSphere®とは

クラウドサービスは現代的なITシステムを構築するにあたって、今や必要不可欠とも言える存在になりました。そんなクラウドを支えている技術が、「仮想化(Virtualization)」です。 仮想化を行うには専用の仮想化ソフトウェアが必要ですが、そのなかでサーバーの仮想化ソフトウェアとして世界中で圧倒的シェアを誇るのが、「VMware vSphere®」です。 本記事では、VMware vSphere®について、その概要と特長、メリットを解説します。

本記事をご覧いただいた方向けに、おすすめの記事をまとめました。こちらもあわせてご確認ください。

VMware vSphere®は「VMware社の仮想化ソフトウェアのパッケージ製品」

VMware vSphere®は、VMware社が提供している「VMware ESXi™」「VMware vCenter Server®」などの製品やオプション機能から構成される、仮想化ソフトウェアスイート(特定の用途向けに1つにまとめられたソフトウェアパッケージ)の総称です。

なかでも「VMware vSphere® ESXi™」は、1台のハードウェア上に複数の仮想マシン(VM)を作成し、CPUなどのリソースを各仮想マシンに分割して割り当て可能にする「ハイパーバイザー」であり、VMware vSphere®において中心的な役割を担っています。 ESXi以外のハイパーバイザーとしては、「Microsoft Hyper-V」や「Linux KVM」などがあります。

VMware vSphere®の特長・メリット

VMware vSphere®は、世界のBtoB向けサーバー仮想化ソフトウェアの中で「デファクトスタンダード」とも言える存在であり、拡張性や機能性の高さ、管理面での総合力を備えつつ、WindowsやLinuxをはじめサポートしているOSが幅広いのが特長です。代表的な機能としては、以下の4つが挙げられます。

VMware vSphere® High Availability 物理サーバーに障害が発生した場合、自動的にリソースプール内の別の物理サーバー上で仮想マシンを再起動。
全アプリケーションでコストパフォーマンスの高い可用性を実現。
VMware vSphere® vMotion® 稼働中の仮想マシンを停止させることなく、別の物理サーバーへ移動できる機能。ダウンタイムなしのメンテナンスの実施が可能。
物理サーバー負荷に応じて、仮想マシンを分散させる目的にも利用できる。
VMware vSphere® Distributed Resource Scheduler™ 稼働中の仮想マシンのCPUやメモリの負荷状況を監視し、特定の仮想マシンに負荷が集中した場合、自動的に仮想マシンをリソースが空いている別の物理サーバーに移動。全体の負荷を最適化する機能。
VMware vSphere® Storage vMotion® 稼働中の仮想マシンを停止させることなく、仮想マシンのディスクまたは構成ファイルを移行可能。
vMotionと同様、ダウンタイムなしのメンテナンスを実施できる。

このように、VMware vSphere®でサーバーを仮想化することで、仮想マシンのダウンタイムなしでのメンテナンス作業やパッチの実装が可能になるため、運用負荷を軽減することができます。

また、リソースの稼動状況を監視し、仮想マシンへのリソース割り当てを自動的に調整するなど、効率的なリソース活用で最適な性能を発揮することも可能です。

さらに、一度仮想化してしまえば、サーバーのバックアップとリストアが簡単にできるようになります。VMware vSphere®に同梱されているソフトウェアでも仮想マシン単位でバックアップが可能ですが、さらにサードパーティー製のバックアップソリューションを併用すれば、よりシステムの可用性を高めることができるでしょう。

ニフクラは、これらの特長を有するVMware vSphere®をベースとした、国産パブリッククラウドサービスです。ニフクラの特長については、「ニフクラが選ばれる理由」をご覧ください。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加