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システム変更前のバックアップ
-
差分・増分バックアップ前の全体バックアップ(例:週次や月次バックアップのスタートのバックアップ)
バックアップ概要
-
バックアップ概要
- ドキュメント情報
- はじめに
- バックアップ/リストア方式検討時の考慮ポイント
-
ニフクラが提供しているバックアップ関連サービスの選定ポイント
- 選定ポイント① バックアップ対象と種類からサービスを選定する
- 選定ポイント② バックアップ要件からサービスを選定する
- 選定ポイント③ リストア要件からサービスを選定する
- ニフクラでのバックアップサービスについて 選定したサービスについての理解を深める
- ニフクラでのバックアップサービスについて カスタマイズイメージ
- カスタマイズイメージ概要
- カスタマイズイメージ利用時の留意点
- ニフクラでのバックアップサービスについて ワンデイスナップショット
- ワンデイスナップショット概要
- ワンデイスナップショット利用時の留意点
- ニフクラでのバックアップサービスについて バックアップ(ニフクラサービス)
- バックアップ(ニフクラサービス)概要
- バックアップ(ニフクラサービス) 利用時の留意点
- ニフクラでのバックアップサービスについて バックアップ/セキュリティサービス (Acronis Cyber Protect Cloud)
- バックアップ/セキュリティサービス(Acronis Cyber Protect Cloud)概要
- バックアップ/セキュリティサービス(Acronis Cyber Protect Cloud)の要件及びポイント
- バックアップ/セキュリティサービス(Acronis Cyber Protect Cloud)利用時の留意点
- 適用基準ごとのサービス活用例
- Appendix
ドキュメント情報
- 区分
-
ガイダンス
- リリース日
-
2023年01月31日
- 留意事項
-
2022年12月 時点の機能をもとに作成しております。
機能は順次エンハンスされますので、検討時にはニフクラホームページにて最新情報を確認ください。 - ■ニフクラホームページ
はじめに
-
本ドキュメントの目的
-
本ドキュメントは、ニフクラでの商談対応やシステム設計を担当される方々が、ニフクラ環境へのバックアップシステム設計に必要な知識を習得することを目的とします。
-
-
本ドキュメントの対象読者
-
ニフクラ環境へのバックアップシステムの設計をする方
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オンプレミスまたはクラウドでのバックアップシステム設計の経験者
-
-
前提知識
-
システム設計/システム運用に関する以下の基本的な知識
-
OSに関する基本的な知識
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インターネット、イントラネットに関する基本的な知識
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セキュリティに関する基本的な知識
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システム設計/システム運用に関する基本的な知識 ※ システム設計経験/バックアップシステム設計経験を有することが望ましい
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仮想化技術に関する以下の基本的な知識
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ハイパーバイザ、仮想サーバー、仮想ストレージ、仮想ネットワークに関する基本的な知識
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VMwareに関する基本的な知識
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-
-
ニフクラサービスの変更は最新のドキュメントを参照してください。
アイコンの説明
-
本ドキュメント構成図に使用されているアイコンは下記の通りとなります。
-
リージョン及びゾーンについて特に記載がなければ、単一リージョン、単一ゾーン構成を示します。
-
構成図内の名称は略称で記載されている場合があります。(下記()内が略称の例)
バックアップ/リストア方式検討時の考慮ポイント
ITインフラの視点で見た、障害発生時の対策
障害発生時に考えるべき、重要な「3R」
事業継続に必要なシステムを選別する(RLOを決める)
業務システムに復旧の優先度を設定し、迅速な業務再開(暫定運用)させることを考える。
どの時点のデータに復旧するか決定する(RPOを決める)
業務システムごとに復旧させるデータのバックアップポイントとバックアップ方法を決める。
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バックアップ取得ポイント
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月次
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週次
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日次
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メンテナンス時
-
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バックアップ取得方法
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フル
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差分
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スナップショット
-
トランザクションログ(DBなど)
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バックアップの保管
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ローカルのデータセンター
-
他のデータセンター
-
-
バックアップの同期
-
同期
-
非同期
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どの位の時間で復旧させるか決定する(RTOを決める)
業務システムごとに復旧させるデータのバックアップポイントを決める。
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バックアップの状況によってRTOは変動
-
データ同期が不要なシステムのRTOは短い
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参照系のシステム
-
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データ同期が必須のシステムのRTOは長い
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バックアップだけでデータを戻せるか
-
トランザクションログの適用の可否
-
災害発生時のロストデータの復旧の方法(手入力?)
-
-
データ復旧後の整合性の確認が重要
-
自動的に整合性確認できるか
-
手作業が必要か
-
-
業務再開可能と判断する判断基準は何か
-
IT管理者側のGo判断?
-
システム利用者側のGo判断?
-
バックアップの種類
バックアップ/リストアにかかる時間とバックアップに必要な容量を考慮し選択する。
補足説明:バックアップ種類ごとの特性
フルバックアップ |
差分バックアップ |
増分バックアップ |
|
---|---|---|---|
バックアップ容量 |
バックアップ元ディスク容量×世代 |
バックアップ元ディスク容量(フルバックアップ)+世代バックアップ時点のフルバックアップからの差分容量の各世代の合計 |
バックアップ元ディスク容量(フルバックアップ)+世代バックアップ時点の前回増分バックアップからの増分(差分増分)容量の各世代の合計 |
バックアップ時間 |
バックアップ元のディスクを全てバックアップするので長い |
フルバックアップ後の差分を全てバックアップするので、世代が進むにつれて長くなる |
前回の増分以降の変更された増分のみのバックアップのため短い |
リストア時間 |
いずれかの世代から戻すだけの時間 |
フルバックアップからの復元+いずれかの世代をリストアする時間 |
フルバックアップを戻した後、フルバックアップ後の全ての世代を順番にリストアする時間が必要 |
バックアップ世代の途中からリストア |
可能 |
可能 |
不可能 |
途中の世代破損時のフルバックアップ再取得の要否 |
【不要】他のフルバックアップファイルの利用可能 |
【不要】フルバックアップの破損がなければ、他世代のバックアップファイルの利用可能 |
【必要】破損が発生した次のタイミングで、フルバックアップから取得しなおし |
利用用途 |
|
|
|
不向きな利用用途 |
|
ディスク全体に対する変更が多い場合、取得した差分バックアップの容量が非常に大きくなることがあるので不向き |
リストアすることが多いシステムの場合、世代が増えることでリストア時間が長くなるため不向き |
メリット |
常にオリジナルと同じ状態のバックアップを保持できる |
フルバックアップ以降の差分をす全て取得するため、一度でリストアが可能 |
バックアップに必要なディスク容量を減らせる |
ニフクラが提供しているバックアップ関連サービスの選定ポイント
選定ポイント① バックアップ対象と種類からサービスを選定する
初めにバックアップする対象を整理することで、ニフクラサービスを選定しやすくなります。
対象 |
選定可能なニフクラサービス |
---|---|
サーバー/ディスク単位(イメージバックアップ) |
|
ファイル/フォルダ単位(ファイルバックアップ) |
|
次にバックアップ取得時間やRTO,RPOを加味し選択したバックアップの種類によって、選定可能なニフクラサービスが絞られます。
バックアップ種類 |
説明 |
選定可能なニフクラサービス |
---|---|---|
フルバックアップ |
対象全てのデータが取込まれ、増分/差分の基盤となる |
|
増分バックアップ |
|
|
差分バックアップ |
|
|
選定ポイント② バックアップ要件からサービスを選定する
主なバックアップ要件に対して、選定可能なニフクラサービスは下記表を参照してください。
-
主なバックアップ要件
No. |
バックアップ要件 |
---|---|
1 |
一度作成した仮想マシンを再利用したい |
2 |
小規模のバックアップを取得したい |
3 |
サーバー上で動作するアプリケーションのメンテナンスを行うため、一時的にすぐ戻すことのできる仮想マシンのイメージが欲しい |
4 |
保守のために一時的にサーバーの現在の状態を保管したい |
5 |
通常運用している仮想マシンのバックアップを、世代管理しながら自動的、定期的に取得したい |
6 |
300GBを超える増設ディスクを利用しているサーバーのバックアップを取得したい |
7 |
スモールスタートでシステムまるごとのバックアップを取得したい |
8 |
オンプレミス環境のサーバーのバックアップをネットワーク上の任意のデバイスに保存したい |
-
選定可能なニフクラサービス
適合バックアップ要件 |
ニフクラサービス |
バックアップ対象 |
バックアップ種類 |
|
---|---|---|---|---|
サービス名 |
サービス概要 |
|||
1、2 |
カスタマイズイメージ |
作成したサーバーをイメージ化しテンプレートとして保存する機能。保存したイメージから新規サーバーを作成することで、元のサーバーと同じ環境を再現できます。 |
サーバー単位 |
フルバックアップ |
3、4 |
ワンデイスナップショット |
サーバーの現時点の状態をキャプチャしスナップショットとして保存する機能で、保守作業前などに利用します。起動中のサーバー、増設ディスク付きのサーバーでも保存が可能で、早急な復旧が必要な場合はキャプチャ時点に直ぐ戻すことが可能です。 |
サーバー単位 |
フルバックアップ |
5、6、7 |
バックアップ(ニフクラサービス) |
業務システムの定期バックアップのように、スケジュールを組み自動的(1日1回)に、または任意のタイミング(手動)でバックアップ可能。バックアップデータを世代管理し、特定の世代データの復元が可能です。 |
サーバー単位 |
フル/増分バックアップ |
5、6、7、8 |
バックアップ/セキュリティサービス(Acronis Cyber Protect Cloud) |
アクロニス・ジャパン株式会社が提供するサービスで、ニフクラのサーバーや利用者のオンプレミス環境にある物理/仮想サーバー、クライアントPC/MacOSを含めたシステムをまるごとバックアップ・復元します。 |
サーバー/ディスク単位、ファイル/フォルダ単位 |
フル/増分/差分バックアップ |
選定ポイント③ リストア要件からサービスを選定する
各種バックアップサービスのリストア方法については、下記の通りです。
リストア先 |
対象 |
リストア方式 |
選定可能なニフクラサービス |
世代管理 |
---|---|---|---|---|
オンプレミス 環境内 |
ディスク/ボリューム単位 (イメージバックアップ) |
既存サーバーを上書き |
|
無制限 |
新しいサーバーとして作成 |
||||
ファイル/フォルダ単位 (ファイルバックアップ) |
既存サーバーを上書き |
|
無制限 |
|
新しいサーバーとして作成 |
||||
ニフクラNW内 |
ディスク/ボリューム単位 (イメージバックアップ) |
既存サーバーを上書き |
|
|
新しいサーバーとして作成 |
|
|
||
ファイル/フォルダ単位(ファイルバックアップ) |
既存サーバーを上書き |
バックアップ/セキュリティサービス(Acronis Cyber Protect Cloud) |
バックアップ/セキュリティサービス(Acronis Cyber Protect Cloud)は無制限 |
|
新しいサーバーとして作成 |
リストア先、対象、リストア方式により選定されるニフクラサービスは以下となります。
リストア先 |
対象 |
リストア方式 |
選定可能なニフクラサービス |
世代管理/保持期限 |
---|---|---|---|---|
ニフクラ内 |
サーバー/ディスク単位 (イメージバックアップ) |
既存サーバーを上書き |
|
|
新しいサーバーとして作成 |
|
|
||
ファイル/フォルダ単位(ファイルバックアップ) |
既存ファイル/フォルダへ上書き |
バックアップ/セキュリティサービス(Acronis Cyber Protect Cloud) |
世代管理、保持期間は任意設定 |
|
任意のファイル/フォルダ名で新規作成 |
||||
ニフクラ以外 |
サーバー/ディスク単位(イメージバックアップ) |
既存サーバーを上書き |
バックアップ/セキュリティサービス(Acronis Cyber Protect Cloud) |
世代管理、保持期間は任意設定 |
新しいサーバーとして作成 |
||||
ファイル/フォルダ単位(ファイルバックアップ) |
既存ファイル/フォルダへ上書き |
バックアップ/セキュリティサービス(Acronis Cyber Protect Cloud) |
||
任意のファイル/フォルダ名で新規作成 |
ニフクラでのバックアップサービスについて 選定したサービスについての理解を深める
-
バックアップ関連サービス比較表も参照してください。
https://pfs.nifcloud.com/pdf/backup_spec.pdf
ニフクラでのバックアップサービスについて カスタマイズイメージ
活用例は「適用基準ごとのサービス活用例」を参照してください。
カスタマイズイメージ概要
バックアップ要件
-
1. 一度作成した仮想マシンを再利用したい
-
2. 小規模のバックアップを取得したい(サーバー数や全体サイズに制限あり)
概要とポイント
-
サーバーを作成する際のテンプレートをイメージ化して保存しておく機能です。起動中のサーバーや、ディスクを増設しているサーバーで実行できますので、バックアップ用途として利用できます。また、イメージ配布機能により、利用者自身が作成したイメージを、指定したアカウントに配布できます。
-
任意のゾーン(他リージョン含む)にイメージの保存が可能です。
-
コントロールパネルから、手動でカスタマイズイメージを取得してください。
-
増設ディスクを含めたサーバー全体のイメージを取得可能です。
-
任意のゾーン(他リージョン含む)に保存が可能です。
-
リストアは保存先のゾーン内になります。
-
世代管理は不可ですが、イメージの保存は、1ゾーンあたり20件まで可能です。
-
保存期間の制限はありません。
-
他のニフクラIDへのイメージ配布も可能です。
-
イメージ化したパッケージを販売するための販売経路として、ニフクラを扱うことができ、そこで配布されたイメージを利用するエンドユーザーも、導入や設定などの環境構築にかかる手間を省けます。
カスタマイズイメージ利用時の留意点
-
本機能を利用して作成したサーバー上ではVMwareToolsによる時刻同期設定がDisableとなります。
-
カスタマイズイメージは、イメージ作成から長期間経過している場合、利用可能な状態になるまで時間を要す場合があります。※ 定期的に再イメージ化することで、カスタマイズイメージの状態を最新に保つことで解消されます
-
増設ディスクとVMインポートの超過分の合計が300GBを超える場合は、イメージ化できません。
-
選択したサーバーのCPU使用率が高い場合、処理を中止する場合があります。
-
サーバータイプが「e-mini」の場合、起動中にサーバーをイメージ化できません。
-
サーバータイプが「qlarge256」「slarge256」の場合、イメージ化できません。
-
追加NICが設定されているサーバーは、イメージ化できません。
-
付替IPアドレス設定済みのサーバーを、元サーバーを残さないでイメージ化する場合、イメージ化時に付替IPアドレスは解除され、未設定の状態に戻ります。(付替IP: https://pfs.nifcloud.com/service/ip.htm )
-
配布先は、1イメージの指定できるニフクラIDの件数は、最大10件までとなります。
-
増設ディスク付きイメージからサーバー作成した際、増設ディスクの料金タイプは、サーバー作成時に選択した料金タイプとなります。
-
増設ディスクディスク付きイメージは、オートスケールに利用できません。
ニフクラでのバックアップサービスについて ワンデイスナップショット
活用例は「適用基準ごとのサービス活用例」を参照してください。
ワンデイスナップショット概要
スナップショット操作時、操作が可能なメニュー |
|
---|---|
基本操作 |
コンソール起動 |
設定 |
サーバー設定変更 |
ロードバランサー |
接続 |
スナップショット |
メモ編集、リストア、削除 |
バックアップ要件
-
3. サーバー上で動作するアプリケーションのメンテナンスを行うため、一時的にすぐ戻すことのできる仮想マシンのイメージが欲しい
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4. 保守のために一時的にサーバーの現在の状態を保管したい
概要とポイント
-
ワンデイスナップショットは、現時点のサーバー状態を保存する機能です。起動中のサーバー、増設ディスク付きのサーバーでも保存できます。万一の場合はワンデイスナップショット作成時点への早急な復旧が可能になります。
-
新規にアプリケーションをインストール/バージョンアップ、修正パッチ・セキュリティパッチ適用の実施前にスナップショットを取得することで、問題があった場合はすぐに切り戻すことができます。
-
コントロールパネルから、手動でスナップショットを取得してください。
-
スナップショットは取得したサーバーに付随します。
-
増設ディスクを含めたサーバー全体の保存が可能です。
-
取得したスナップショットは24時間、または更新差分が20GBの達するまでの期間、保存が可能です。
-
リストアはスナップショットを取得したサーバーに対して行います。
ワンデイスナップショット利用時の留意点
-
元となるサーバーのメモリが大きい場合、スナップショットの作成に時間を要する場合があります。
-
取得したスナップショットは、他のニフクラIDへ連携できません。
-
スナップショットは1サーバーにつき、1世代までとなります。
-
ワンデイスナップショット操作中のサーバーは、操作の制限があります。(上表「スナップショット操作時、操作が可能なメニュー」参照)
-
ワンデイスナップショット操作中のサーバーにおいて、ネットワーク通信が瞬断、及び遅延発生する可能性があります。
-
スナップショット名の重複利用はできません。
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24時間、または更新差分が20GBの達するまでの保存期間が過ぎた場合、スナップショットは自動的に削除されます。
ニフクラでのバックアップサービスについて バックアップ(ニフクラサービス)
活用例は「適用基準ごとのサービス活用例」を参照してください。
バックアップ(ニフクラサービス)概要
バックアップ要件
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5. 通常運用している仮想マシンのバックアップを、世代管理しながら自動的、定期的に取得したい
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6. 300GB を超える 増設 ディスクを利用しているサーバーのバックアップを取得したい
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7. スモールスタートでシステムまるごとのバックアップを取得したい
概要とポイント
-
エージェントレスでOS領域だけではなく、増設したディスクのデータもまるごとバックアップします。
-
トラブル発生時には、取得したバックアップデータから、別サーバーとして新規作成し、バックアップ時の状態で復元させることが可能です。コントロールパネルから手動でバックアップ(任意のタイミング)orスケジュールの作成をしてください。
-
サーバー全体をバックアップし、リストアはサーバー単位で行われます。
-
バックアップ方式として初回はフルバックアップ、2回目以降は増分バックアップとなります。
-
1サーバーあたり10世代まで保存が可能であり、リストアは任意のデータから行うことができます。
-
オンラインバックアップ・オフラインバックアップの両方に対応しています。
-
保存期間の制限はありません。
-
対応OSについては、下記リンクを確認してください。
https://pfs.nifcloud.com/service/spec.htm -
サーバータイプの違いによる機能制限はありません。
バックアップ(ニフクラサービス) 利用時の留意点
-
ゾーン間やリージョン間でのバックアップデータ移行はできません。
-
バックアップデータは、他のニフクラIDと連携はできません。
-
サーバーのローカルディスク(超過含む)及び、接続している増設ディスクの合計が1.1TBまでとなっています。
-
バックアップ領域の保存データの数が10世代を超えた場合、古いものから削除していきます。
-
リストアは利用者側の責任となります。
-
プライベートLAN(旧)を利用中のサーバーは利用不可となっています。
-
バックアップ対象サーバーの更新差分量は、50GB以内が目安となっています。
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バックアップデータからサーバーコピー時、OSの仕様により状況によってはネットワークインターフェース番号の入れ替わりが発生します。
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利用リージョンの混雑状況により、希望の時間帯でバックアップ設定できない場合があります。
ニフクラでのバックアップサービスについて バックアップ/セキュリティサービス (Acronis Cyber Protect Cloud)
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活用例は「適用基準ごとのサービス活用例」を参照してください。
バックアップ/セキュリティサービス(Acronis Cyber Protect Cloud)概要
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バックアップ/セキュリティサービス(Acronis Cyber Protect Cloud)はニフクラで利用しているサーバーや利用者のオンプレミス環境にある物理/仮想サーバー、クライアントPC/MacOSを含めたシステム(ディスク )を、まるごとバックアップ/リストアします。
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バックアップ計画は最短10分間隔で設定できるため、復元時の差分を最小限に抑えることが可能です。
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インターネット経由やプライベート経由でのバックアップが可能です。
バックアップ/セキュリティサービス(Acronis Cyber Protect Cloud)の要件及びポイント
バックアップ要件
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5. 通常運用している仮想マシンのバックアップを、世代管理しながら自動的、定期的に取得したい
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6. 300GB を超える 増設ディスクを利用しているサーバーのバックアップを取得したい
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7. スモールスタートでシステムまるごとのバックアップを取得したい
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8. オンプレミス環境のサーバーのバックアップをネットワーク上の任意のデバイスに保存したい
ポイント
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サーバータイプは、e-small以上の利用を推奨します。
-
ニフクラで利用しているサーバーや利用者のオンプレミス環境にある物理/仮想サーバー、クライアントPC /MacOSを含めたシステム(ディスク)を、まるごとバックアップ/リストアします。
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保存容量で課金される保存容量課金プランと、エージェント数(Acronis Cloudへ保存する場合は保存容量)で課金されるワークロード課金プランがあります。
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バックアップデータは、暗号化(AES)されます。
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ダイレクトポート(専用線・閉域網接続サービス)を利用することで、オンプレミスとニフクラ間を閉域網でつなぎ、よりセキュアにバックアップデータを送ることも可能です。
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実装する際は、Acronisマネージャとのインターネット通信が必要となりますので、Acronisマネージャとの通信に必要なポートの開放をしてください。
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増設ディスクを含めたサーバー全体、ディスク(サーバー本体、増設ディスク別)、パーティション、フォルダ、ファイルのいずれかの単位でのバックアップが可能です。
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シングルリージョン構成、マルチリージョン構成でも利用可能です。
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AcronisのWeb管理コンソールを利用する際は、 推奨WEBブラウザ を確認してください。
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Acronisのログインオプションについては、 ログインオプション を確認してください。
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Acronisの接続オプションについては、 接続オプション を確認してください。
バックアップ/セキュリティサービス(Acronis Cyber Protect Cloud)利用時の留意点
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グローバルネットワークへの接続が必要です。
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Universal Restore機能を使用する場合は、ISOマウント機能が必要です。
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保存容量課金プランとワークロード課金プラン間でのプラン変更はできません。
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バックアップサービスの利用開始にあたって初回バックアップ後に一度リストアを実施し、リストアが確実に成功することを確認してください。
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本サービスはニフクラ以外のサーバーのバックアップ、サーバーへのリストアにも対応しています。ただし、動作検証済みのニフクラ以外のサーバーにおいては、想定外の動作発生の可能性があるため、以下を確認してください。
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バックアップ/リストアが利用者の期待通りに完全に動作することは保証しません。
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拠点側の物理環境やネットワーク環境などに依存して発生するトラブルについては、サポート対象外になります。
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ニフクラのサーバーのバックアップをニフクラ以外の環境へリストア可能ですが、OSやミドルウェアなどのライセンスの扱いには注意してください。
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リストア先の動作は保証しません。
-
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Acronisのオプション機能については、 オプション機能 を確認してください。
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接続オプションのDEX接続オプションについて以下留意してください。
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本オプションの利用には、富士通、東日本データセンター(館林、横浜、横浜港北)の データセンターサービス契約が必要となります。
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本オプションはニフクラの環境とAcronisを接続するオプションではありません。そのため本機能のみを契約してもニフクラ上のサーバーを対象としたバックアップ経路をプライベート通信経由にできません。
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プライベートアクセス for Digital enhanced EXchange(DEX)とAcronisは、DEXの仕様により接続できません。そのため プライベートアクセス for Digital enhanced EXchange(DEX)経由でも、Acronisへ接続できません。富士通が提供する データセンターサービスとの組み合わせを検討してください。詳細は各データセンターサービス契約元と相談してください。
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Acronisエージェントは最新版にアップデートすることを推奨しています。Acronisエージェントが最新版ではない場合、問い合わせ前にアップデートを実行し、事象の解決可否を確認してください。詳細は注意事項:お問い合わせについてを確認してください。
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適用基準ごとのサービス活用例
バックアップサービスの活用例
Web-DB構成でサーバー内データをバックアップ
-
バックアップ方法
-
バックアップルールを作成することで定期実行が可能です。
-
設定項目は以下の通り
バックアップルール名
バックアップルール名を入力
増分バックアップの実行時間帯
2時間単位で選択可能
保持する最大世代数
1~10世代まで
サーバー選択
バックアップルールを適用するサーバーを指定
-
ルール作成後、増分バックアップについては手動実行可能です。
-
-
-
リストア方法
-
バックアップサーバーからのサーバーコピーすることでリストア可能です。
※ バックアップデータのリストアは利用者責任で実施してください。
-
カスタマイズイメージの活用例
メンテナンス時にイメージを基に踏み台サーバー作成
-
バックアップ方法
-
対象サーバーに対してイメージ保存します
※ イメージ保存する際に対象サーバーを削除可能です -
設定項目は以下の通り
イメージ名
イメージ名を入力
保存先のゾーン
保存するゾーンを選択
※イメージ化の処理中、イメージ元となるサーバーのディスク性能が低下します。
-
-
リストア方法
-
保存したイメージからサーバーを新規構築します。
※カスタマイズイメージを利用して作成したサーバー上ではVMwareToolsによる時刻同期設定がDisableとなるため、必要に応じてEnableに変更してください。
-
ワンデイスナップショットの活用例
メンテナンス失敗時に切り戻しとして利用
-
バックアップ方法
-
対象サーバーに対してスナップショットを取得します。
※取得したスナップショットは取得サーバーに付随されます。作成から24時間経過後、または更新差分が20GBを超えた場合、スナップショットは自動削除されます。 -
設定項目は以下の通り
スナップショット名
スナップショット名を入力
-
-
リストア方法
-
スナップショット取得サーバーにリストアされます
-
バックアップ/セキュリティサービス(Acronis Cyber Protect Cloud)の活用例 [Acronis Cloud]
Acronis Cloudにバックアップデータを保存
-
バックアップ方法
-
エージェントをインストールし、Acronis用のWeb管理コンソールからバックアップ計画を作成することで定期実行できます。
-
また、Web管理コンソール上で手動実行できます。
※バックアップ完了までの時間については、ネットワーク環境、データ容量により異なります。
-
-
リストア方法
-
以下の2パターンでリストアできます。
-
Web管理コンソールからの復元指示
-
ブータブルメディアを用いたリストア
- 注意事項
-
エージェントとマネージャ間で通信が発生するため、以下のFAQを参考に適切なファイアウォールを設定してください。
https://faq.support.nifcloud.com/faq/show/749
-
-
バックアップ/セキュリティサービス(Acronis Cyber Protect Cloud)の活用例 [シングルリージョン]
バックアップデータを任意の場所に保存
-
バックアップ方法
-
エージェントをインストールし、Acronis用のWeb管理コンソールからバックアップ計画を作成することで定期実行できます。
-
また、Web管理コンソール上で手動実行可能です。
※バックアップ完了までの時間については、ネットワーク環境、データ容量により異なります。
-
-
リストア方法
-
以下の2パターンでリストアできます。
-
Web管理コンソールからの復元指示
-
ブータブルメディアを用いたリストア
-
-
-
注意事項
-
エージェントとマネージャ間で通信が発生するため、以下のFAQを参考に適切なファイアウォールを設定してください。
-
バックアップデータを任意の場所に保存
-
バックアップ方法
-
エージェントをインストールし、Acronis用のWeb管理コンソールからバックアップ計画を作成することで定期実行できます。
-
また、Web管理コンソール上で手動実行可能です。
-
バックアップ完了までの時間については、ネットワーク環境、データ容量により異なります。
-
-
リストア方法
-
以下の2パターンでリストアできます。
-
Web管理コンソールからの復元指示
-
ブータブルメディアを用いたリストア
-
-
-
注意事項
-
エージェントとマネージャ間で通信が発生するため以下のFAQを参考に適切なファイアウォールを設定してください
-
Appendix
バックアップ(ニフクラサービス)の設定フローと手順
-
最新の画面は、ニフクラのコンソール画面を参照してください。
設定フロー
-
バックアップの設定フローとしては、以下の通り
-
バックアップルールの各種情報の入力
-
バックアップ対象サーバーの選択 ※設定可能なゾーンに制限があります
-
内容確認
-
作成、および設定内容の確認
-
バックアップルール作成
「バックアップルールの作成」を選択する。
各種情報の入力
各種情報入力後、「サーバー選択へ」を選択する。
対象サーバーの選択
対象のサーバーにチェックを入れ、「確認へ」を選択する。
内容の確定
確認画面で、内容に問題がなければ「作成する」を選択する。
内容の確認
コントロールパネルで、正常に作成されたことを確認する。
カスタマイズイメージの設定フローと手順
-
最新の画面は、ニフクラのコンソール画面を参照してください。
設定フロー
-
カスタマイズイメージの設定フローとしては、以下の通り
-
対象のサーバーの選択
-
「選択したサーバーの操作」から、イメージとして保存を選択
-
OSイメージを選択
-
すべてのイメージから、自分のイメージを選択
-
対象サーバーの選択
コントロールパネルより、対象サーバーの選択をする。
イメージとして保存を選択
コントロールパネルの「選択したサーバーの操作」より、「イメージとして保存」を選択する。
保存情報の入力
保存情報の入力後、「確認」を選択する。
OSイメージを選択
コントロールパネル左側の「OSイメージ」を選択する。
自分のイメージを選択
「自分のイメージ」を選択すると、自分の作成したイメージが出てくる。
ワンデイスナップショットの設定フローと手順
-
最新の画面は、ニフクラのコンソール画面を参照してください。
設定フロー
-
ワンデイスナップショットの設定フローとしては、以下の通り
-
対象サーバーの選択
-
ワンデイスナップショットの各種情報入力
-
内容確認
-
作成、および設定内容の確認
-
対象サーバーの選択
対象のサーバーを選択後、メニューから「スナップショットの作成」を選択する。
内容確認、作成
各種情報の入力後、「作成する」にチェックを入れ、その後「OK」を選択する。
内容の確認
コントロールパネルで、正常に作成されたことを確認する。
バックアップ/セキュリティサービス (Acronis Cyber Protect Cloud)の設定フローと手順
-
最新の画面は、Acronisのコンソール画面を参照してください。
設定フロー
-
バックアップ/セキュリティサービス(Acronis Cyber ProtectCloud)の設定フローとしては、以下の通り
-
バックアップ対象サーバーを選定
-
バックアップ対象サーバーにエージェントをインストール
-
Acronisのコンソール画面でバックアップスケジュールを登録
-
エージェントのインストール
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エージェントインストーラーをダウンロードし、Acronisの手順に従ってバックアップ対象サーバーにエージェントをインストール
※ インストールの手順については、下記URLを参照してください。
https://www.acronis.com/ja-jp/support/documentation/CyberProtectionService/#installing-software.html -
エージェントがインストールされているマシン」に対象サーバーが存在することを確認する。
バックアップスケジュールの登録
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バックアップスケジュールを登録するマシンをクリックし、「保護」を選択
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設定画面で「計画の作成」 ⇒ 「保護」を選択
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バックアップ要件に合わせて必要事項を入力し、保護計画を作成