RDB:MariaDB
RDBでは、MariaDBエンジンを利用可能です。
DBサーバーやDBスナップショット、リードレプリカを作成したり、ポイントインタイムリカバリーや自動・手動によるバックアップを行ったりすることもできます。
また、SSL接続を利用して DBサーバーへ接続することもできます。
MariaDBは、2023年6月28日をもちまして提供を終了いたします。
これに伴い、2023年3月29日をもちまして新規申込受付を終了しました。
DBサーバーの管理はニフクラ RDBのシステムが行うので、DBサーバーにシェルログインすることはできません。
また、管理者権限が必要なプロシージャやテーブルへのアクセスは制限されます。
Telnet・SSH・Windows のリモートデスクトップ接続による接続はできません。
MySQLのクライアントであればどんなものでもDBサーバー上のデータベースへアクセスすることができます。
お客様には「マスターユーザー」と呼ばれる接続用のユーザーが発行され、RDBが管理のために使う権限以外は、ほぼすべての権限が付与されます。
利用可能なバージョン | 10.1.14 / 10.1.18 |
現状、マイナーメジャーバージョンアップ・メジャーバージョンアップはサポートされていません。
文字コード
MariaDBサーバーのデフォルトの文字コードは、UTF-8です。
具体的には、デフォルトのDBパラメーターグループで下記のようにパラメーターが設定されています。
独自のDBパラメーターグループを作成し、値を変更することも可能です。
パラメーター名 | 値 |
---|---|
character_set_client | utf8 |
character_set_connection | utf8 |
character_set_database | utf8 |
character_set_results | utf8 |
character_set_server | utf8 |
collation_connection | utf8_general_ci |
collation_server | utf8_general_ci |
タイムゾーン
MariaDBエンジンのDBサーバーのタイムゾーンはUTCに設定されています。
これはニフクラRDBのシステムが利用するrdbadminユーザーが正常に処理を行えるようにするためであり、お客様が変更を行うことができません。
お客様に発行されるマスターユーザーやお客様が追加で作成したユーザーにのみ特定のタイムゾーンを設定する方法については、下記FAQをご参照ください。
FAQ:MySQLエンジンでタイムゾーンをUTCから他のものに変更することは可能でしょうか。
ストレージエンジン
MariaDBサーバーのストレージエンジンとしてInnoDB(XtraDB) ストレージエンジンをサポートしています。
MyISAMストレージエンジンは、ポイントインタイムリカバリーやDBスナップショットからのDBサーバー作成の機能が、正常に動作しない可能性があります。
alter tableコマンドを利用してストレージエンジンを変更することも可能です。
例:alter table TABLE_NAME engine=innodb;
その他ストレージエンジン(Ariaストレージエンジンなど)に変更することも可能ですが、ストレージエンジンにはそれぞれ長所・短所がありますので、この操作を行う前には十分に想定される影響を検討してください。
SSL接続の利用
SSL暗号化を利用することができます。
SSL通信を経由してDBサーバーを利用するには、下記の手順を実施する必要があります。
手順は下記ページをご覧ください。
ユーザー権限の管理
DBサーバーのユーザー権限の管理は手動で構築したDBサーバーと同じように行うことができます。
DB サーバー作成時、マスターユーザーには下記の権限が付与されます。
alter / alter routine / create / create routine / create temporary tables / create user / create view / delete / drop / event / execute / grant option / index / insert / lock tables / process / references / replication slave / select / show databases / show view / trigger / update
DBサーバーのマスターユーザーを削除すると、動作に不具合が出る場合がありますのでご注意ください。
マスターユーザーの権限を誤って削除した場合やマスターユーザー自体を削除した場合は、マスターユーザーのパスワードを再設定することで復元できます。
また、管理用のユーザー(rdbadmin、rdbrepladmin)について、設定変更(パスワード変更も含みます)およびユーザー削除した場合には、動作に深刻な不具合が出る場合がありますので削除を行わないようご注意ください。
なお、マスターユーザーの名前に“root”を指定することはできません。
サポート対策のプラグイン・機能
下記は一例です。その他のプラグイン・機能については個別にお問い合わせください。
グローバルトランザクションID | ・ MariaDB パラメーターグループで、gtid-modeをonに設定することはできません。 |
準同期レプリケーション | ・ MariaDBサーバーに準同期レプリケーションプラグインはインストールされていません。 ・ MariaDBパラメーターグループで下記のパラメーターを設定することはできません。 ・ rpl_semi_sync_master_enabled ・ rpl_semi_sync_master_timeout ・ rpl_semi_sync_master_trace_level ・ rpl_semi_sync_master_wait_no_slave |
InnoDB(XtraDB) エンジンのウォームアップ | ・ MariaDBパラメーターグループで下記のパラメーターを設定することはできません。 ・ innodb_buffer_pool_load_at_startup ・ innodb_buffer_pool_dump_at_shutdown |
InnoDB(XtraDB) エンジンのテーブルスペース単位でのインポート・エクスポート | ・ MariaDBパラメーターグループで、innodb_files_per_tableを設定することができません。 |
認証プラグイン | ・ MariaDBのDBパラメーターグループで、plugin-loadを設定することはできません。 |
パスワード検証プラグイン | ・ MariaDBのDBサーバーには、validate_passwordプラグインはインストールされていません。 ・ お客様がvalidate_passwordプラグインをMariaDBのDBサーバーへインストールすることはできません。 ・ MariaDBのDBパラメーターグループで、plugin-load、validate-passwordを設定することはできません。 |