ニフクラ 基幹業務事例「明光義塾」
塾運営の基幹業務を支えるインフラに高性能で操作性に優れたニフクラを採用
明光義塾をはじめとする学習塾や様々なスクールを全国で展開する明光ネットワークジャパンは、従来利用していたクラウドサービスの終了に伴い、新たなクラウドサービスが必要となった。そこで、複数のサービス事業者に提案 を募集。同社が選択したのは、高性能ながら価格競争力が高く、操作もわかりやすい上、サービスの継続性も期待できるニフクラである。処理性能の向上とコストダウンを同時に実現した同社は、物理サーバーなど各所に点在していたほかのシステムも続々とニフクラに移行。より一層の効率化とシステムの安定稼働を実現するとともに、新サービスのトライアルを迅速にできる体制を整備した。
関谷 昌二 氏
株式会社明光ネットワークジャパン 情報システム部 課長代理
小杉 徹 氏
株式会社明光ネットワークジャパン 情報システム部 係長
——塾経営の基幹システムを運用する新たなクラウドサービスが必要に
明光ネットワークジャパンは、個別指導専門塾「明光義塾」や「早稲田アカデミー個別進学館」、「明光サッカースクール」などの運営会社である。「教育・文化事業への貢献を通じて人づくりを目指す」「フランチャイズノウハウの開発普及を通じて自己実現を支援する」という2つの経営理念を掲げ、全国に多彩な塾や学校を展開。創業以来運営している主力事業の「明光義塾」は、全国に1,932教室(2020年2月現在)を展開している。
各地に教室が散在するため、生徒や座席表の管理、請求/売上管理などを行う基幹システムは、基本的に本部が構築しクラウドで提供。各教室がこれらを利用して、教室運営を行うしくみとなっている。
今回クラウドサービスを乗り換えるきっかけとなったのは、2016年1月のサービス事業者からの連絡だった。株式会社明光ネットワークジャパン 情報システム部 係長 小杉徹氏は、「従来利用してきたクラウドサービスが、2017年7月末にサービスを終了すると言われ、乗り換えをせざるを得ない状況となりました。もともと、障害が起きることもしばしばあり、その対応に不満もありましたので、乗り換え先は慎重に選定することにしました」と語っている。
そこで、富士通クラウドテクノロジーズを含めた4社に声をかけ、RFPを提示して提案を募り、選定を行っていった。
——性能と価格、サービスの継続性に加えサーバータイプの変更が容易な点を評価
夏期講習の時期はデータ処理量も増え、移行リスクも高まることから、プロジェクトは9月から開始するスケジュールを組み、それまでにベンダーの選定と社内の承認を得ることとした。同社がRFPで求めたポイントは、以前利用していたクラウドサービスと同等かそれ以上の性能であることと、サービスの継続性が期待できることである。その上で、サーバーのスペックアップや既存のVPN回線への引込みが容易に行えることを求めた。株式会社明光ネットワークジャパン 情報システム部 課長代理 関谷昌二氏は、「急なサーバー構築、スペックの見直しなど、ビジネス・スピードに対応できることも重要な要素でした」と説明する。同社は、これらの条件に適合すると同時に、価格が最適で、柔軟に利用できるニフクラを選択した。「不測の事態に仮想マシンの構成をすぐに見直せるのが便利です。導入後にあるシステムに遅延が生じたため、いったんCPUをアップグレードして動作を試し、解消しないのでまた元のCPUに戻し、次はメモリを追加して解消するということがありました。」と関谷氏は語る。
障害発生時に影響を受けた仮想マシンを、別の物理サーバーで再起動されるVMware vSphere® High Availabilityなど、追加のハードウェアやソフトウェアの導入をしなくても高い可用性を持つ点についても着目した。小杉氏は、「情報システム部としては、VMware HAを使うことでコストを抑えたバックアップの仕組みを構築できるのは良いと思いました。もちろん、全体的なコスト面の相談にも乗っていただけたのも決め手のひとつとなりました」と説明する。
関谷氏、小杉氏ともに、外資系の大手クラウドサービスの使用経験があるものの、一部のみ日本語のUIとなっているコントロールパネルについても不安があったという。関谷氏は「一部は日本語でも階層が下がると英語のままというのもあります。緊急時は直接の担当者以外が操作することもあり、そんな時に英語だと翻訳もしなければならず手間取ります。その点ニフクラは全て日本語で、直感的にわかりやすく、誰でも操作できる点か魅力です」と評価している。小杉氏も、「クラウドの構成要素が一覧表で表示されるクラウドサービスが多いなか、ニフクラはネットワークのセグメントごとに表示されるので視覚的にもわかりやすいです」と語っている。
——処理性能が約3倍向上し、月額コストは約20%削減
2017年の移行当初にニフクラで稼働したシステムは、首都圏に48校舎(2020年2月現在)を展開する早稲田アカデミー個別進学館向けの基幹システムと、サッカースクール事業向けの基幹システム。これらは生徒管理や請求管理、保護者向けに情報提供などを行っており、本部社員やスクールのスタッフに加え、保護者も利用する。さらに、明光義塾向けに備品等の販売を行うECサイトにも利用しており、こちらは多くのフランチャイズのオーナーやスタッフが利用している。
導入後の稼働状況について小杉氏は、「大きな障害もなく、順調に稼働しています。従来は30分ほどかかっていた請求情報一覧の一括帳票出力が10分程度でできるなど処理性能も向上し、満足しています」と語っている。さらに関谷氏は、「性能が上がった結果、従来のクラウドと比較して月額費用が20%程度削減できました。また、富士通クラウドテクノロジーズはクラウドに関するサポートだけでなく、随時セキュリティ関連のセミナーの案内をしてくださり、当社員セキュリティに関する育成についても助かっています」と評価している。
——システムの8割をニフクラに移行新サービスのトライアルも即座に実施
2017年に行った旧クラウドサービスからの移行後も、明光義塾向けのデータ連携サーバーや教室原簿管理ツール、明光ネットワークジャパン社内向けの契約書管理システムなど、社内の物理サーバーほか各所に点在していた複数のシステムを、続々とニフクラへの構築・移行を実施している。関谷氏は「パッケージ製品など、ニフクラで利用できないもの以外はほとんど移行が完了し、全体の8割程度はニフクラ上で稼働しています。それにより本社にあったサーバーが不要になったり、これまで行っていたソフトウェアのアップデートが物理サーバーと比べて楽になったり、負荷が軽減しています」と利用状況を語る。
ニフクラの活用で、即座にシステム環境を構築できることから、新しいサービスのトライアルも迅速にできるようになったという。小杉氏は「何か新サービスを稼働させるときにはニフクラでと決定していますので、調達や構築の時間を短縮できます。経営やサービス企画側から次々に新しい要求が来ても、すぐに応えられる体制ができました」と説明した。
これからも明光義塾をはじめとする明光ネットワークジャパンの運営を、ニフクラと富士通クラウドテクノロジーズが支えていく。
明光義塾 [基幹業務]
全国で1,932教室(2020年2月現在)を展開する、日本初で、かつ最大規模の個別指導専門塾である。「個別指導による自立学習を通じて、創造力豊かで自立心に富んだ21世紀社会の人材を育成する」を教育理念に生徒一人ひとりに合わせて授業を行い、生徒が自ら考え行動できる自立した人材になることを目指している。
企業情報
株式会社明光ネットワークジャパン
個別指導塾「明光義塾」や「早稲田アカデミー個別進学館」、プロコーチが指導する「明光サッカースクール」、学童保育を兼ねた学習塾「明光キッズ」を中心に、多彩な教育事業を展開・運営している。フランチャイズオーナーが安心して利用できるサービス基盤をスピーディーに提供するため、ICTを積極的に活用している。
- ※注製品名および会社名はそれぞれの会社の商標または登録商標です。
- ※注当社は、2017年4月1日にニフティ株式会社から富士通クラウドテクノロジーズ株式会社に社名を変更いたしました。
また、2017年11月1日にニフティクラウドからニフクラにブランド名称を変更いたしました。 - ※注本インタビューは2020年3月25日に行いました。2020年3月25日現在の情報です。
その他の業務利用事例
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