ニフクラ 営業支援事例「eigyo intelligence」
AIを活用した営業支援サービスの基盤として、柔軟な料金体系を持つニフクラを採用
企業の営業に関するさまざまな課題を解決するためのコンサルティングや、ITを活用したソリューションを提供するREGAIN GROUP。そうした同社のグループ企業であるULTRAが展開しているのが、企業向けのクラウド型営業統治システム「eigyo intelligence」だ。新規事業となる同サービスの立ち上げにあたり、掲げられた要件はコスト変動の少ない、柔軟な料金体系を持つクラウドサービスの選択だった。従量課金等により月額コストに大きな変動が生じる場合、適切な事業計画の立案が困難になるほか、サービス自体の継続にも多大な影響を及ぼすことになる。そうした課題を解決しeigyo intelligenceの安定稼働を支える基盤として採用されたのがニフクラだった。
土屋 則幸 氏
執行役員 CTO
——AIを活用した、企業向けクラウド型営業統治システムを提供開始
企業が抱えている営業にまつわるさまざまな課題に対して、コンサルティングやITを活用したソリューションサービスを提供するREGAIN GROUP株式会社。同社のグループ企業のうち、営業領域に特化したITプロダクトを提供しているのがULTRA株式会社だ。そうしたULTRAが2018年2月から提供を開始したのが、REGAIN GROUPが長年培ってきた営業に関する知見とAIを組み合わせたクラウド型の営業統治システム「eigyo intelligence」である。REGAIN GROUP株式会社執行役員CTOの土屋則幸氏は、「eigyo intelligenceは顧客との会話の内容をAIが分析し、最適なトークスクリプトを提案するものです。つまり、顧客特性に応じて『売れるセールストーク』を自動作成するため、販売機会を最大化することが可能となります」と説明する。
サービス開始直後からeigyo intelligenceには多くの引き合いが寄せられ、現在、20社以上の企業によって活用されるなど順調な滑り出しを見せている。そうしたeigyo intelligenceを新規事業として立ち上げるにあたり、当初の課題として挙げられていたのが「固定化されたインフラ費等により、容易にコストの将来予測が可能な基盤の選択」だった。土屋氏は、「新規事業の立ち上げにあたっては、どのくらい顧客が獲得できるのか、また、どのくらいの規模のインフラを用意すればよいのか、全く読めない部分があります。したがって、立案した事業計画に対して実績や費用が大きく乖離しないよう、必要なリソースに変動が発生してもコストの見通しが立てやすいインフラを選択する必要がありました」と新規事業立ち上げに必要な要件について語る。そうしたことから、eigyo intelligenceの基盤となるクラウドサービスの選択にあたって、トラフィック量やデータベースの使用量等によって毎月のコストが大幅に変動するような従量課金制ではないこと、与信枠に上限のあるクレジットカード決済ではなく、請求書払いが可能であること等を第一の要件に掲げたという。
——柔軟な料金体系により、的確な事業計画策定が可能に
これらの要件を満たすサービスとして土屋氏が選択したのが、富士通クラウドテクノロジーズが提供するニフクラだ。土屋氏は「ニフクラは従量課金だけでなく月額固定料金プランも選択できるので、利用中にリソースの増減が発生してもコスト予測が容易であり、年間の予算計算や事業計画が立てやすい、というメリットがありました。また、クレジットカードの与信限度額の都合で止められてしまうようなクラウドサービスは、リスクがあって利用できませんが、ニフクラは請求書支払いにも対応しています。このように柔軟な料金体系を持つニフクラであれば、安心して使えると判断しました」と説明する。
また、過去、土屋氏がニフクラを利用していた際、スタッフの親切な対応に好印象を感じていたことや、電話やメールなどによる問い合わせにも迅速に対応してくれるサポート体制が整備されていること、そして国産クラウドとして長い歴史と実績を有した熟成したサービスであり、これまでの利用でもトラブルがほとんどなく、安心して使えていたことも選択の大きな理由だった。
今回、ニフクラで構築されたeigyo intelligenceのインフラは、WebAPIを提供する配信サーバーをはじめ、各種設定を行うための管理サーバー、顧客からのアクセスを維持するためのセッションサーバーのほか、データベースサーバー、ロードバランサー等によって構成されている。「配信サーバーは24時間365日の稼働が求められており、メンテナンス時であっても停止できないため、2台構成で運用しています。また、配信サーバーは利用者からのアクセスが過多になった際にもハードディスクのI/Oがボトルネックとならないよう、メモリ上で稼働させることで高速アクセスを担保しています」と土屋氏は説明する。
さらに、ロードバランサーを2台の配信サーバーの手前に設置して負荷分散を行っているほか、2台の管理サーバーに対してもロードバランサーを用意。管理サーバーのメンテナンス時には稼働しているサーバーへとアクセスを受け渡すことで、管理システムが停止しないような仕組みを構築している。「ニフクラを活用したインフラ構築では、特に苦労したことはありませんでした。サーバーの増設の容易性や、ラインナップされているサーバースペックの幅も競合他社サービスと遜色なく、全く不満を感じていません」と土屋氏は評価する。
——問い合わせに対する迅速なレスポンスなど、密なサポート体制も評価
2018年2月からニフクラを基盤として本稼働を開始したeigyo intelligenceは、以後、現在に至るまでトラブルを生じさせることもなく順調に稼働している。土屋氏は「ニフクラの最大の導入効果は、事業計画で定めた予算内で安定したインフラを稼働させられていることにあると考えています。サイジングの読めない新規事業を立ち上げるにあたり、コスト的な不安定さは事業継続にも大きな影響を及ぼします。そうした課題をニフクラは払拭してくれました」と強調する。
また、ニフクラのサポート体制についても、土屋氏は次のように評価する。「営業スタッフをはじめ、密なコミュニケーションを提供してくれるのも大きな評価ポイントです。人を介さないネットでのやり取りを中心としたクラウドサービスの場合、問い合わせに対して回答が返ってこないケースも少なくありません。停止が許されないサービスを運営していくにあたって、顔の見える営業担当者をはじめとしたニフクラの親切丁寧なサポート体制は、大きな安心感を与えてくれます」(土屋氏)
ニフクラの採用により、コスト面でもシステム面でも安定したサービス基盤を実現したREGAIN GROUP。土屋氏は今後の展望について次のように意欲を見せるとともにニフクラに対する期待を語った。
「今後はeigyo intelligenceをさまざまなデバイスで活用できるようにしていく一方、REGAIN GROUPが培ってきた営業に関する豊富な知見やノウハウを企業に提供するようなビジネスも展開していきたいと考えています。そのためには、より高度なデータ分析基盤の実現が不可欠であり、ニフクラには私たちのニーズを満たしてくれるような、さらなるサービス強化やメニューの拡充を期待しています」(土屋氏)
eigyo intelligence [営業支援]
REGAIN GROUPが長年培ってきた営業に関する知見とAI技術を組み合わせた、グループ会社のULTRAが提供するクラウド型の営業統治システム。営業戦略の企画立案からセールストーク作成、実践、振返りといったPDCAをフルサポートし、営業担当者に対して迅速な営業戦略の落とし込み、および実践を促すほか、チャットや電話、スマホ・タブレット、ウェアラブル端末といったさまざまなデバイスで活用できるため、コールセンターなど営業に関わる全ての部署で利用することを可能としている。
企業情報
REGAIN GROUP株式会社
ITを駆使した「新しい”eigyo”のかたち」を理念に掲げ、企業が抱えている営業にまつわる様々な課題に対して、コンサルティングやITを活用したソリューションサービスを提供。ULTRAをはじめとした9つのグループ会社を通じて、AIを搭載したWebチャットサービスの開発やIT・マーケティング業界特化型のBtoB営業支援、テレマーケティング、営業強化に特化したITソリューションなど、多彩なサービスを提供している。
- ※注製品名および会社名はそれぞれの会社の商標または登録商標です。
- ※注当社は、2017年4月1日にニフティ株式会社から富士通クラウドテクノロジーズ株式会社に社名を変更いたしました。
また、2017年11月1日にニフティクラウドからニフクラにブランド名称を変更いたしました。 - ※注本インタビューは2019年4月4日に行いました。2019年4月4日現在の情報です。
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