ニフクラ クラウド型情報配信ソリューション事例「i-Compass」
技術力の高い外部審査機関による『セキュリティ“お墨付き”』ID数40万超の「i-Compass」営業の武器に
1953年の設立から約70年、ICTに関するコンサルティングからシステム、ネットワークの設計・設定、セキュリティ対策の実装、それらすべての運用・保守までをワンストップで提供するシステムインテグレーターとして、2万社にものぼる顧客企業とのパートナーシップを誇る大興電子通信株式会社。 br> 大興電子通信株式会社がこれまで手がけてきた数多くのプロダクトのうち、スマートフォン/携帯電話向けクラウド型情報配信ソリューション「i-Compass」のセキュリティ診断に採用されたのが脆弱性診断サービス Powered by GMOイエラエだった。
成瀬哲也 氏
大興電子通信株式会社
名古屋支店システム部
システム三課 課長
——「i-Compass」ID数急増に対応するため、拡張性、保守性など優れたニフクラ基盤へ移管
大興電子通信株式会社の、スマートフォン/携帯電話向けクラウド型情報配信ソリューション「i-Compass」は、給与明細を各社員へとWEB配信し、スマートフォンや携帯電話などで閲覧できる「i-Compass WEB給与明細」や、大学向けの「i-Compass 出席管理」、新卒採用向けの「i-Compass フレッシャーズ」、卸売(BtoB)サイト構築・運営のための「i-Compass EC-Navi」など、様々なラインナップを用意している。1999年のリリース以来多くのユーザーに利用され、2019年10月には40万IDを突破するサービスへと成長している。
大興電子通信株式会社 名古屋支店システム部 システム三課 課長の成瀬氏は、ニフクラ基盤に富士通マーケティングの独自サービスを付加したサービスである「AZCLOUD IaaS Type-N」(以下、ニフクラ基盤)を選択した理由を以下のように説明する。
「元々はデータセンターの物理サーバのホスティングサービスを利用した環境でのサービス提供でしたが、ニーズの増加に伴ってID数が2〜3倍になっていくというタイミングで、このまま物理サーバでの運用ではサーバの更新増強が間に合わないなという危機感がありました。サービスの性質上、拡張性、利便性、保守性などを考えるとクラウドでの提供が適していると判断し、今から2年ほど前にニフクラ基盤に移管し運用しています。いろいろなクラウドサービスと比較検討した中でもUIがしっかりしているところに利便性を感じてニフクラ基盤を選びました。お陰さまで移管も思ったよりスムーズに進みましたね」(成瀬氏)
自社でもセキュリティソリューションを提供する大興電子通信株式会社がどのような意図で外部企業に診断を依頼することになったのか。成瀬氏はこう説明する。
「お客様の情報をお預かりしている立場上、セキュリティについては特に気を使っており、専用線を介したメンテナンスや、攻撃を防御するソフトウェアの導入など必要な施策を行なってきました。またセキュリティ診断については、社内で診断ツールを用いて診断を行なってきましたが、自己診断ですと、どうしてもお客様への説得力は低いですよね。営業がサービス導入のプレゼンテーションを行う時も、セキュリティ面の安心感はひとつのポイントとなりますが、第三者の目から見た評価は大きな説得材料となります」(成瀬氏)
いろいろなサービスが増えてきている中、お客様からのセキュリティ面への要求はどんどん厳しくなり、外部審査機関による評価を持っているかどうかを細かく聞かれる状況も増えてきたと話す成瀬氏。
「外部のきちんとしたセキュリティ会社による“お墨付き”が欲しいと考えていた時に、富士通クラウドテクノロジーズさんへ診断会社についてご相談する機会があり、GMOサイバーセキュリティ byイエラエ株式会社さんをご紹介いただきました」と語る。
——セキュリティのプロによる第三者評価、依頼基準は「高い技術力」
セキュリティ診断をGMOサイバーセキュリティ byイエラエ株式会社(以下、イエラエ)に依頼した決め手は何だったのだろうか。
「イエラエさんに最終的にお願いすることにした理由は、何よりも技術力が高そうだと感じたことです。多くの診断会社さんはツールとのハイブリッド型が多いと思うのですが、見積もり前に内容についてご説明いただいた時に『手動診断します』とお伺いして、技術力への自信を感じましたね。弊社はセキュリティソリューションを自社で提供しておりますので、技術力がより高いところに評価していただいて初めて“お墨付き”になりますから、そこは重要だった点のひとつです」と成瀬氏は説明する。
診断をお願いすることになってからのやりとりは思ったよりもアッサリしており、少し驚いたという。
「診断いただくまでに、こちらの手間がかからなかったところはとても助かったところですね。こちらからはヒアリングシートをお渡ししたくらいで、非常にスムーズに進みました。もう少し何かしら、中の仕組みなどをお渡しするのかと思っていましたが、そこはイエラエさんの方で調べてくださって、理解していただいたのかなと思います」(成瀬氏)
セキュリティ診断を実際に受けた感想について、成瀬氏はこう語る。
「出てきた診断結果はだいたい想定通りで、認識済み且つ緊急性の無い点のご指摘のみでした。新たな穴が無くて安心しましたね。見積もり時から、再診断が可能ということはご案内いただいていたのですが、幸いにもせずに済みました。何かしら既知でない問題が出てきて、一発では終わらないのだろうなという覚悟の上でお願いしていましたので、自信になりました」(成瀬氏)
——セキュリティは“イタチごっこ”、社内リソースだけでは難しい全体診断も定期的に
「今回イエラエさんにやっていただいたような『3日かけて全体を見る』というようなことは、自社のスタッフリソースではなかなかできませんので、外部の会社さんにやっていただけて助かったところです」と成瀬氏は振り返る。
今後のセキュリティ対策についてもお伺いすると、「セキュリティというのはどうしても『イタチごっこ』なので、やり続けるしか無い、という側面があると思います。サービスリリース時の診断は何日も取ってしっかりとチェックしますが、継続的なサービスの中で一部分の機能リリース時などは、部分的なチェックに留まってしまったりするのが常かと思います」と成瀬氏は語る。
このようにセキュリティ対策の難しさを話す成瀬氏は、「イエラエさんにお願いした全体を見る診断も、本来であれば定期的にやるべきものであるという認識はあるので、今回の診断をきっかけに、今後の予算化も含めて考えていかなければならないなと考えているところです」と、今後にも期待を寄せている。
関連サービス情報
FUJITSU Cloud Service AZCLOUD IaaS Type-N
「ニフクラ(旧:ニフティクラウド)」基盤に富士通マーケティングの独自サービスを付加したサービス。
IaaS基盤の初期構築や導入後の運用監視サービス、サービスデスクなどを富士通マーケティングの独自サービスとしてメニュー化しており、お客様が便利でかつ、安心してご利用できるクラウド環境を提供。
GMOサイバーセキュリティ byイエラエ株式会社
セキュリティ診断のプロフェッショナルカンパニーであるGMOサイバーセキュリティ byイエラエ株式会社のセキュリティエンジニアが、お客様のアプリケーションやシステムの脆弱性診断を実施するサービス。
ニフクラ上に構築されたお客様のアプリケーションやシステム、ネットワークの脆弱性診断が可能。
i-Compass [クラウド型情報配信ソリューション]
スマートフォン/携帯電話向けクラウド型情報配信ソリューション。給与明細を各社員へとWEB配信し、スマートフォンや携帯電話などで閲覧できる「i-Compass WEB給与明細」や、大学向けの「i-Compass 出席管理」、新卒採用向けの「i-Compass フレッシャーズ」、卸売(BtoB)サイト構築・運営のための「i-Compass EC-Navi」など、様々なラインナップを用意している。
企業情報
大興電子通信株式会社
1953年の設立から約70年、ICTに関するコンサルティングからシステム、ネットワークの設計・設定、セキュリティ対策の実装、それらすべての運用・保守までをワンストップで提供するシステムインテグレーター。20,000社にものぼる顧客企業との豊富な経験を活かし、業種・業務パッケージの開発や提供のほか、セキュリティ対策やウェアラブル端末を中心としたIoW、RPAなど先進ソリューションにも注力している。
- ※注製品名および会社名はそれぞれの会社の商標または登録商標です。
- ※注当社は、2017年4月1日にニフティ株式会社から富士通クラウドテクノロジーズ株式会社に社名を変更いたしました。
また、2017年11月1日にニフティクラウドからニフクラにブランド名称を変更いたしました。 - ※注本インタビューは2019年10月31日に行いました。2019年10月31日現在の情報です。
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