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ニフクラ事例紹介

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ニフクラ Webサービス基盤事例「Web決済システム」

LPガス販売事業者の業務を効率化するとともに、消費者の利便性を向上するための様々なシステム、サービスを提供する株式会社イングコーポレーション。同社が2023年秋より提供を予定している新サービスが、QRコード/バーコード決済や非接触決済、プリペイドカードといった多彩な決済サービスに対応する「Smile Payment」だ。同社はこのサービスを提供する基盤として、パブリッククラウドサービスの利用を決定。強固なセキュリティや高い信頼性、手厚いサポートの提供を要件に掲げサービス選定を実施。最終的に採用したのが、富士通クラウドテクノロジーズが提供するVMware vSphere®基盤のパブリッククラウドサービス「ニフクラ」だった。

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株式会社イングコーポレーション取締役 システム部部長 土田 善徳氏

土田 善徳

株式会社イングコーポレーション
取締役 システム部
部長

株式会社イングコーポレーションシステム部システム開発課課長 渡辺 健一氏

渡辺 健一

株式会社イングコーポレーション
システム部システム開発課
課長

株式会社イングコーポレーションシステム部システム営業課課長 三品 聡氏

三品 聡

株式会社イングコーポレーション
システム部システム営業課
課長

——Web決済サービスの提供に向け、システム基盤にクラウドの採用を決定

1940年の創業以来、80年以上にわたって「本物にこだわる」をテーマに掲げビジネスを展開してきたイングコーポレーション。「ITビジネス」、「Askulビジネス」、「Lifeビジネス」の3つを主軸に据え、「人に安全・便利さを提供し、安心感と豊かさを感じていただく」事業を展開している。

ITビジネスの中でも主力となっているのが、LPガス販売事業者の業務を効率化する様々なシステム、サービスの提供だ。1986年、業界の先陣を切って提供を開始した一般電話回線を利用したLPガス集中監視システム「TOMS24」では、24時間365日お客様の安全と安心を見守る「あんしんセンター」の運用を開始。2019年に携帯電話のLTE回線(LPWA)を使った通報装置がメーターメーカー各社より開発・発表されると、即座に連携を開始し、業界に先駆けて各種データ受信が可能な「あんしんセンター」へと進化させた。システム部システム営業課 課長の三品聡氏は「LTE回線による安価な通信料金に加え、昨今のコロナ禍による非接触に対する要望、そして検針員雇用に関する問題を解決するものとして、集中監視装置の顧客宅への設置が急増しており、2023年度中には20万件にまで設置が拡大する見込みです」と説明する。

また、LPガス販売事業者向けの総合管理システム「Super PGS」や、顧客宅に設置されたS型メーターと集中監視センターを回線で接続、ガス漏れや消し忘れなどのガスの異常を検知し、ガス遮断・復帰、センターへの緊急通報を自動的に行う集中監視システム「Super TOMS」、さらにはWeb請求照会、収納代行サービスも提供、LPガス販売事業者の業務効率化と消費者の利便性向上に取り組み続けてきた。

そうした同社が2023年秋からの提供に向け準備を進めている新サービスが、「Web決済/プリペイドサービス」である。三品氏は、「これまでのLPガスの料金支払いは口座振替やカード決済、コンビニ決済で行われていました。しかし、近年では、スマホを用いたQRコード/バーコード決済や非接触決済、プリペイドカードによる決済といった新しい支払い方法へのニーズが急増しています。そうした要望に応えるためにも、今回Web決済/プリペイドサービスの提供に踏み出しました」と説明する。

「Smile Payment」と名付けられたWeb決済/プリペイドサービスを実現するシステム基盤として選定されたのが、パブリッククラウドだった。

三品氏は、「契約している消費者の方々がWeb等を通じて簡単に決済操作を行う仕組みを実現するとともに、当社のシステム運用にかかる負荷の抑制や、情報漏洩等のセキュリティリスクを最小化するためにはオンプレミスでサーバを自社運用するのではなく、パブリッククラウドの利用が最善策と考えたのです」と説明する。また、今後、サービスを利用する消費者の増加が見込まれており、サーバ等のリソースのスペックを柔軟に最適化できることも、パブリッククラウド選定の理由となった。

——生活インフラの安定運用を支える堅牢なセキュリティと信頼性、そして富士通の手厚いサポートを評価しニフクラを選択

複数のパブリッククラウドサービスを比較検討した結果、Smile Paymentを開発・運用するためのIT基盤としてイングコーポレーションが選択したのが、富士通クラウドテクノロジーズが提供するVMware vSphere®基盤のパブリッククラウドサービス「ニフクラ」である。

ニフクラを選択した理由の1つは、要件として掲げていた強固なセキュリティを実現できることにあった。政府情報システムのためのセキュリティ評価制度(ISMAP)のクラウドサービスリストに登録されていることに加え、富士通の手厚いサポートが採用の決め手になったという。取締役システム部 部長の土田善徳氏は「パブリッククラウドの利用に際して、私達が抱えていたセキュリティに関する様々な不安や疑問に対して、富士通は常に納得のいく回答を寄せてくれました。これであれば運用基盤として安心して利用できると判断し、ニフクラを選択しました」と説明する。

また、構築の容易性も選択の理由となった。システム部システム開発課課長を務める渡辺健一氏は、「管理ポータルはネットワーク構成が視認しやすく、システム構築を進めていくにあたり、設定を容易に行える点も評価ポイントでした」と話す。

当初は大手クラウドベンダーのサービスも検討していたが、富士通との長年にわたる取引で培われた安心感もニフクラの導入を後押しした。三品氏は「当社は以前から富士通のクラウドサービスを利用したインテグレーション事業を手掛けており、サービスとしての安定性はもちろんのこと、構築や運用に際しても常に私達に寄り添ったサポートを提供し続けてくれました。そうした富士通のサポートに対する信頼感は大きく、ライフラインを支えるサービスの安定運用を体制面からも支えてくれると判断しました」と語る。

——コストを抑制しながら、利用者の増加にも柔軟に対応可能な基盤を実現

現在、2023年秋のサービス開始に向けシステム開発もほぼ終了し、最終調整が行われている段階だという。構築期間中も富士通から様々なサポートを受けられたことで、開発をスムーズに行うことができた。渡辺氏は、「当社は基幹系システムの構築で多くの実績を有していますが、Webサーバについてはまだ経験値が少なく、当初はデータの保有方法やSSL証明書の設定等について悩んだこともありました。そうしたクラウド化に関する様々な疑問や相談事に対して、富士通からは常に多岐にわたるアドバイスや迅速な回答をいただき、安心して開発作業を進められました」と振り返る。

ニフクラ導入による期待効果について三品氏は、「最大のメリットは、ハードウェアの購入や更新にかかるコストが不要になることです」と語る。「今後、サービスの利用者が増加した際にも、サーバ等のリソースのスペックを簡単に変更できるようになります。リソースの柔軟な拡張がコストを抑制しながら可能になるだけでなく、ハードウェアの保守費用、そしてサーバが設置されていた施設の電力コストの削減も期待されるポイントです」(三品氏)

今回のニフクラを用いたWeb決済/プリペイドサービスの構築を契機として、イングコーポレーションは、Super TOMSなど、オンプレミスで運用されている既存システムについてもクラウド化を進めていく予定だという。三品氏は、「今回構築したSmile Payment に加え、Super TOMSもクラウド化することで、よりシームレスなシステム連携を実現。LPガス販売事業者や消費者にさらなる付加価値を提供可能なトータルソリューション『イングネット2.0』として、サービスを進化させていく計画です」と展望を話す。

ニフクラの導入によって、LPガス販売事業者の業務効率化と消費者の利便性向上をさらに前進させたイングコーポレーション。最後に三品氏は、「今後もニフクラを活用した、安全面を考慮しつつも利便性の高いイングコーポレーションならではのサービスを提供していきたいと考えています。」と語った。


Web決済システム [Webサービス基盤]

【課題の解決】
・必要な機能が十分に備わったニフクラを基盤に採用し、構築を容易に実現
・堅牢なサービス基盤と富士通の手厚いサポートでセキュリティの不安・疑問を解消
・富士通からの適切なアドバイスや迅速な回答により、スムーズな開発を実現

企業情報

株式会社イングコーポレーション

LPガス販売店の販売事務・経理事務・保安管理・容器管理・計量器管理・銀行自動振替等をコンピュータ処理する受託業務

オンプレ移行やDRなど代表的な事例を紹介!ニフクラ事例集
  • ※注製品名および会社名はそれぞれの会社の商標または登録商標です。
  • ※注当社は、2017年4月1日にニフティ株式会社から富士通クラウドテクノロジーズ株式会社に社名を変更いたしました。
    また、2017年11月1日にニフティクラウドからニフクラにブランド名称を変更いたしました。
  • ※注本インタビューは2023年6月30日に行いました。2023年6月30日現在の情報です。

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