【ニフクラ活用応用編】ディスク冗長化パターン
仮想サーバーの増設ディスクを物理筐体が別々の領域へ配備するパターンです。
解決したい課題/要求事項
- ニフクラのストレージはRAID6相当で冗長化された構成となっているが、本パターンの利用を検討している場合、以下課題を解決したい
- あるサーバーで利用しているストレージのハードウェア全体が障害に陥ったり、レスポンスが悪化することが考えられる
- たとえばデータベースサーバーは1つのストレージ障害が、サービス全体の障害になる可能性がある
ニフクラでの解決パターン
以下によって、解決したい課題の解決や要求事項を実現します。
- ニフクラでは「高速フラッシュドライブ[A/B] 」という機能で、ストレージの可用性を上げることができる
- 高速フラッシュドライブ[A/B]は「高速フラッシュドライブA」と「高速フラッシュドライブB」のいずれかを選択でき、A系統とB系統は物理的に機器が異なる増設ディスクとなるため、双方を併用する事で可用性を向上できる
実装
主に以下のような用途例での利用が想定されています。
【用途例1】
- データベースを2台のマスタースレーブ構成にし、且つそれぞれのサーバーで利用するストレージを「高速フラッシュドライブA」と「高速フラッシュドライブB」にしておく
- マスターにA系統、スレーブにB系統、ストレージの系統をわけることでどちらかの系統でディスク障害に陥った際に、2台同時に起こるディスクの障害を回避することができる
【用途例2】
- 1つのVMに「高速フラッシュドライブA」と「高速フラッシュドライブB」それぞれを同容量マウントする方法です。両ディスクをOSの機能でミラーリングディスクとして認識させる
- データベースソフトウェアから両ディスクに書き込み・読み込み、いずれかのディスクが読み書きできなくなった場合には、他方だけを読み書きするようにフェイルオーバーさせることでディスクの障害を回避することができる
補足
- ニフクラで提供している高速フラッシュドライブ[A/B]は高速フラッシュドライブA、高速フラッシュドライブBと2種類用意されている
- 「高速フラッシュドライブA」「高速フラッシュドライブB」ともに性能・仕様は同じ
注意点
- 本パターンが実装できるのは「高速フラッシュドライブ[A/B]」、「標準フラッシュドライブ[A/B]」となる
- 「フラッシュドライブ」は本パターンでは実装できない