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マルチリージョンバックアップパターン(VPN/プライベートブリッジ利用)を参考に、東西リージョン間を接続する
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東日本リージョンに1次バックアップ先環境を高速フラッシュドライブを付与したサーバーで作成し、西日本リージョンに2次バックアップ先環境を作成する
【ニフクラ活用応用編】マルチリージョン2次バックアップパターン
ニフクラの同一リージョン内で1次バックアップを取得し、2次バックアップを別リージョンに取得するパターンです。
解決したい課題/要求事項
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異なるリージョンにバックアップする場合、インターネット経由となるためデータ転送そのものに時間を要する
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夜間などのサービス時間外にバックアップを設定しているが、サービス開始前までにバックアップが完了しない
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RTOを重視したいが、復旧データの転送時間が遅い
ニフクラでの解決パターン
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バックアップ元(本番系)のサーバー・システムのネットワーク上で1次バックアップを高速フラッシュドライブに取得し、2次バックアップとして遠隔地へ転送する方法で1次バックアップ時間を短縮することが可能となる
本構成図では、拠点間VPNゲートウェイとプライベートブリッジ双方を記載しているが、要件に応じてどちらかの利用を想定している
本構成の形で併用はできないため留意する
実装
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本パターンは、マルチリージョンバックアップパターン(VPN/プライベートブリッジ利用)と同様の構成となる
※ニフクラのネットワーク性能を活かし、同一ネットワーク内且つWrite性能がよい高速フラッシュドライブを1次バックアップ先とすることで、バックアップ取得時間の短縮、RTOを考慮したパターン
補足
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別リージョンの標準フラッシュドライブへ直接バックアップする場合と、一度同リージョン内の高速フラッシュドライブへバックアップする場合とでは、後者はバックアップの所要時間を約65%短縮できることが確認できた
※rsyncでファイル転送を実施した自社検証 -
上記より1次バックアップは所要時間の短縮が期待できるため夜間などのサービス時間外に取得し、一方の2次バックアップはサービス時間内で取得設定することなども考慮できる
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リストアが必要な際も、1次バックアップからリストアすることが可能となる
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仮想サーバーで共通グローバルネットワークを利用する場合のIPアドレス、デフォルトゲートウェイなどの情報については クラウド技術仕様/制限値(IPアドレス)を参照する
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共通グローバルネットワーク、共通プライベートネットワークについての仕様は クラウド技術仕様/制限値(ネットワーク:共通ネットワーク)を参照する
注意点
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バックアップ取得対象サーバーと1次バックアップ先が同時に罹災した場合のRTOも別途考慮する必要がある
本パターンの構成要素
本パターンを実現するためのニフクラサービス構成要素例は以下表の通りです。
サービス名 |
タイプ |
用途 |
数量 |
備考 |
---|---|---|---|---|
c2-medium |
本番サーバー、一次バックアップ用サーバー、二次バックアップ用サーバー |
3 |
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- |
本番サーバー、一次バックアップ用サーバー、二次バックアップ用サーバー、拠点間VPNゲートウェイ(東西) |
5 |
プライベートブリッジ構成の場合は、数量3 |
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高速フラッシュドライブ[A/B] 100GB |
本番サーバー、一次バックアップサーバー用 |
2 |
A/Bいずれでも可 |
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標準フラッシュドライブ[A/B] 100GB |
二次バックアップサーバー用 |
1 |
A/Bいずれでも可 |
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- |
- |
2 |
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vpngw.small |
リージョン間接続用
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2 |
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コネクター |
リージョン間接続用
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2 |
帯域確保(ベストエフォート) |
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接続オプション(コネクター接続設定) |
2 |
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接続オプション(東西エリア間接続点) |
1 |
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リーチャビリティ(jp-east-1) |
1 |
- |
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リーチャビリティ(jp-west-1) |
1 |
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