プライベートブリッジ
プライベートブリッジは、プライベートLAN同士をL2接続するネットワークサービスです。 対応リージョン内のプライベートLAN同士を接続することで、複数のゾーン・リージョンを利用したシステムを簡単に構築できます。
プライベートLAN
サーバーや各種ネットワーク機能と接続が可能です。
※詳細はこちらをご覧ください。
プライベートブリッジ
複数のプライベートLANを接続するための仮想的な経路です。
プライベートブリッジ単体では、サーバーや各種ネットワーク機能に接続することはできません。
そのため、プライベートLANをプライベートブリッジに接続するには後述のコネクターが必要になります。
コネクター
プライベートLANをプライベートブリッジに接続する仮想的なデバイスです。
1つのコネクターで1つのプライベートブリッジと1つのプライベートLANを接続することができます。
アタッチメント
プライベートブリッジとコネクター間を接続する情報です。
帯域確保
アタッチメントに設定することで、他ユーザーの利用状況によらず、確保された帯域まで利用可能となるオプションです。
通信量が、確保した帯域を超過した場合でも、超過分はベストエフォートで通信可能です。
※帯域確保で設定した帯域を超過しているかどうかの判定は、プライベートLANからプライベートブリッジへの送信方向でのみ実施されます。
リーチャビリティ
そのプライベートブリッジが複数のリージョンで利用可能になるオプションです。
リーチャビリティを指定した場合、異なるリージョンのコネクターを同じプライベートブリッジに接続できます。
共有グループ
複数ユーザー間でプライベートブリッジを共有するためのグループです。
パーミッション
共有グループとプライベートブリッジに対して、特定の操作を許可できます。
パーミッションを設定することで、共有グループに所属するユーザーはプライベートブリッジにコネクターを接続できます。
NRN
ニフクラで一意にリソースを特定できる情報です。
プライベートブリッジを特定する情報になります。
招待コード
共有グループにユーザーを招待するためのコードです。
参加リクエスト
招待コードを使用して共有グループに参加するためのリクエストです。
特長
複数ゾーン・リージョン利用による可用性の高い構成を構築
ゾーン・リージョン間で同一のIP帯によるプライベート通信が可能となり、耐障害性の高いシステムを構築できます。
コントロールパネルからオンデマンドで設定可能
プライベートブリッジの機能はすべてコントロールパネル上から設定でき、接続が必要となった際にオンデマンドで利用できます。
ユーザー間で共有した構成が可能
共有グループ設定をすることで、プライベートブリッジにグループ内ユーザーのコネクターを接続でき、複数ユーザー間でシステムが構築できます。
仕様
接続レイヤー | L2 |
---|---|
提供リージョン | east-1, west-1 |
通信速度 | ベストエフォート |
帯域確保 | ベストエフォート/100Mbps/200Mbps |
作成可能プライベートブリッジ数 | 50 |
作成可能コネクター数 | プライベートLANと同数 |
プライベートブリッジあたりの最大収容MACアドレス数 | 500 |
作成可能共有グループ数 | 50 |
招待コードの有効期限 | 24時間 |
招待コードの利用可能回数 | 1 |
料金
月額(税抜) | |||
---|---|---|---|
プライベートブリッジ | 基本料金 | 無料 | |
接続オプション | リーチャビリティ(jp-east-1/jp-west-1) | 50,000円/本/月 | |
コネクター | 基本料金 | 10,000円/個/月 | |
アタッチメント | 帯域確保 | ベストエフォート | 無料 |
100Mbps | 90,000円/個/月 | ||
200Mbps | 180,000円/個/月 |
- ※共有グループで設定しているプライベートブリッジに接続している共有グループ内ユーザーのコネクターの料金は、そのコネクターを作成したユーザーによる負担が必要です。
- ※アタッチメントに対して帯域確保の設定を変更した場合、最も大きな帯域確保の料金が適用されます。
- ※帯域確保変更後にプライベートブリッジからコネクタを切断、再接続後に帯域確保を変更した場合、別途帯域確保の利用料金が発生します。
料金例:東西間でプライベートブリッジを利用する場合の月額料金
east-11ゾーン及びwest-11ゾーン間でプライベートブリッジを利用する場合の月額料金は以下の通りになります。
品目 | 数量 | 月額(税抜) |
---|---|---|
コネクター | 2 | 20,000円/個/月 |
プライベートブリッジ | 1 | 0円/本/月 |
リーチャビリティ(jp-east-1/jp-west-1) | 1 | 50,000円/本/月 |
帯域確保 200Mbps | 1 | 180,000円/個/月 |
帯域確保 100Mbps | 1 | 90,000円/個/月 |
合計 | 340,000円/月 |
- ※コネクターを利用するにはプライベートLANが必要です。そのため別途プライベートLANの利用料金が発生します。
ご利用方法
制限事項
他ネットワークサービスと本サービスの併用には、一部制限があります。
下記のサービスは、プライベートブリッジと併用する際、構成に注意が必要となります。
ネットワークループを防ぐため、下記のサービスと接続されている複数のプライベートLANを、同じブリッジに接続することはできません。
一部併用制限サービス
- プライベートアクセス for Digital enhanced EXchange(DEX)
- プライベートアクセス for SINET
- 拠点間VPNゲートウェイ
構成例
- ※画像内の「一部併用制限サービス」に該当するサービスは、プライベートアクセス for Digital enhanced EXchange(DEX)、プライベートアクセス for SINET、拠点間VPNゲートウェイ(L2)の3サービスです。
- ※例2のように、異なる2つの一部併用制限サービスにそれぞれ接続されているプライベートLANを同じブリッジに接続することは可能です。
機能・サービス:プライベートアクセス for Digital enhanced EXchange(DEX)
プライベートLAN(旧)
プライベートLAN(旧)をプライベートブリッジに接続することはできません。
※プライベートLANへの切り替え後、プライベートブリッジを接続してください。
FAQ:プライベートLAN(旧)をプライベートLANに切り替えることは出来ますか?
ゾーンコネクト
ゾーンコネクトとプライベートブリッジを同じプライベートLANに接続することはできません。ゾーンコネクトを解約の上プライベートブリッジを利用してください。
注意事項
- ニフクラ品質保証制度(SLA)利用規約に基づく保証の対象外です。
- リージョン/ゾーンごとの制限についてはゾーン別機能対応表にてご確認ください。
- コネクターを利用するにはプライベートLANが必要です。
- 1つのプライベートブリッジに接続しているコネクターに設定されているプライベートLAN上に、それぞれルーターやDHCP等の機能を利用する場合、プライベートLANのIPアドレス帯を同じ範囲に設定することによる適用範囲重複には注意してください。
- プライベートブリッジで接続して構築しているネットワーク上でL2での接続を行う場合、接続対象のネットワークのIPアドレス帯は、同一となるように設定する必要があります。
- プライベートブリッジにより接続したプライベートLAN上のリソース同士での通信を可能にするには、「ファイアウォールのルールにおいて、各リソースのプライベートIPアドレスが許可されている状態」である必要があります。
- 通信断を伴うメンテナンス及び機器故障の際に以下の通信影響発生の可能性があるため、通信影響を考慮したシステムを構築してください。
- 通信断を伴うメンテナンスについて
- メンテナンス実施時に、瞬断から15秒程度の通信断発生の可能性があります。
- 通信断を伴うメンテナンスの日程は、原則30日前に告知を行います。
- 機器故障について
- 機器故障発生時に、瞬断から15秒程度の通信断発生の可能性があります。
- 通信断を伴うメンテナンスについて
- プライベートブリッジあたりの最大収容MACアドレス数を超えた場合、超過したMACアドレスを使用した通信は正常に行われない場合があります。
- 帯域確保の設定は確保可能な通信帯域に限りがあるため、帯域の確保ができない場合は設定できません。
- 帯域確保については、使用するプロトコルの特性などにより必ずしも設定した値にならない可能性があります。
- コネクターが存在する状態ではニフクラの退会ができません。退会前にコネクターを含むプライベートブリッジを削除してください。
- 安定したサービスを提供するため、一定の流量を超えるBroadcast, Unknown unicast, Multicastトラフィックは流量制限を行う場合があります。特に拠点間VPNゲートウェイ(L2)と本サービスを接続する際はネットワーク設計に注意してください。
- 複数ユーザー間でプライベートブリッジを構成をしている場合は、下記に注意してください。
- グループ内ユーザーが接続してるコネクターの切断はグループ内ユーザーのみ可能です。
- 共有グループからプライベートブリッジのパーミッションをはずした場合、グループ内ユーザーが対象のプライベートブリッジの操作できません。
- 共有グループからグループ内ユーザーをはずした場合、はずされたユーザーが接続しているコネクターを切断できません。
- 共有グループの操作については、下記のプライベートブリッジのヘルプをご参照ください。
- ※本ページ記載の金額は、すべて税抜表示です。
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- ※本ページの内容は、2021年2月25日時点の情報です。