バックアップ
ニフクラのサーバーを対象に定期的な自動バックアップや任意のタイミングでバックアップを取得する機能です。エージェントレスでOS領域だけではなく、増設したディスクのデータも丸ごとバックアップいたします。トラブル発生時には、取得したバックアップデータから、別サーバーとして新規作成し、バックアップ時の状態で復元させることが可能です。
特長
定期バックアップでアクシデント時も安心
設定した時間帯に自動的に1日1回バックアップを取得するため、万が一のアクシデント時に備えることができます。なお、2世代目以降は増分データのみをバックアップするため、バックアップ取得の所要時間が短くなり、最適なRPO※1※2を実現します(24時間前までのRPO※1※2)。
指定した世代を復元可能
バックアップデータを世代管理し、特定の世代データを復元することができます。ディスクを増設しているサーバーの場合、ディスクのデータも同時に復元することができるため、データの整合性を保ったままの復元が可能です(48時間以内のRTO※1)。
ストレージの分散によるデータの保全性向上
取得したバックアップデータは、サーバーのデータを保管しているストレージとは異なるストレージで保管するため、データの保全性向上が見込めます。
- ※1 RPOは、過去のどの時点まで復元するかの目標値。RTOは、復旧までにかかる時間の目標値となります。
- ※2 RPO/RTOは目標値となり、必ずしも達成することを保証するものではありませんのでご注意ください。
仕様
バックアップの対象 | サーバーのローカルディスク(超過含む)および、接続している増設ディスクの合計が1.1TBまで |
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バックアップ対象サーバーへの設定 | 不要(エージェントレス) |
保持可能なバックアップ世代数 | 1~10世代まで※1 |
バックアップの時間帯 | 2時間単位で選択可能 |
バックアップ先のリージョン/ゾーン | 同一リージョン内のバックアップ専用ストレージで保管するため、選択不可 |
復元先のリージョン/ゾーン | バックアップ対象サーバーと同一ゾーンに新規サーバーとしてコピーするため、選択不可 |
復元時に選択可能なサーバータイプ | qlarge256/slarge256/olarge256/olarge384/olarge512以外のサーバータイプ※2 |
バックアップ失敗通知 | バックアップに失敗した場合、メールで通知します※3 |
主な機能 |
|
- ※1 バックアップ取得数が設定した世代数を超えた場合、古い世代から自動的に削除されます。自動バックアップを設定した場合、1日1回の取得になります。
- ※2 復元後にqlarge256/slarge256/olarge256/olarge384/olarge512のサーバータイプへの変更が可能です。
- ※3 障害・お知らせ通知に「メンテナンス・お知らせ通知 = 通知する」で登録されているメールアドレスへ通知します。
- ※4 バックアップルール再作成は、バックアップルールのステータスが「バックアップ取得不可」になった場合のみ、実行可能です。
バックアップルールを「削除」したのちに「バックアップルール作成」した場合は、削除前のバックアップルールに関する料金も請求対象となりますのでご注意ください。
料金
税抜料金は、以下からご確認いただけます。
月額料金(税込) | |||
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バックアップルール (1世代あたり) |
Linux系OS CentOS、Rocky Linux、AlmaLinux、Red Hat Enterprise Linux、Ubuntu ほか |
基本料金 (ローカルディスク30GB分) |
297円/世代/月 |
超過ディスク料金 | 990円/世代/100GB/月 | ||
増設ディスク料金 | 990円/世代/100GB/月 | ||
Windows系OS Microsoft Windows Server、Microsoft SQL Server+Windows Server ほか |
基本料金 (ローカルディスク80GB分) |
792円/世代/月 | |
超過ディスク料金 | 990円/世代/100GB/月 | ||
増設ディスク料金 | 990円/世代/100GB/月 |
- ※保持する最大世代数の変更を行った場合、月内で最も大きな世代数の料金が適用されます。
- ※2019年7月以降、バックアップルールの月額料金が発生いたします。
- ※バックアップからサーバーを作成した場合、別途サーバーとディスクの利用料金が発生します。
- ※バックアップからサーバーを作成した場合、バックアップ対象サーバーに接続している増設ディスクと同タイプの増設ディスクが新たに作成されます。
- ※バックアップルール再作成を行った場合、再作成後の最も大きな世代数の料金が適用されます。
料金例
バックアップルール(1世代あたり)で、月額料金が発生します。バックアップ対象サーバーの総ディスク容量 × 世代数での計算となります。
バックアップルール「対象VM:CentOS(30GB) + 標準ディスク200GB、最大世代数=10」を7/26に作成した場合
日付 | 内容 | バックアップ結果 | 基本料金 | 増設ディスク料金 | 総額(月額) | |||||
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1世代 | 2世代 | 3世代 | 4世代 | 5世代 | 6世代 | |||||
7/26 | バックアップルール作成 | 成功 | Linux系OS (ローカルディスク30GB分) 297円 | 増設ディスク 200GB 1,980円 | 297円+1,980円=2,277円/月 | |||||
7/27 | 増分バックアップ成功 | 成功 | 成功 | Linux系OS (ローカルディスク30GB分) 297円×2世代=594円 | 増設ディスク 200GB 1,980円×2世代=3,960円 | 594円+3,960円=4,554円/月 | ||||
7/28 | 増分バックアップ成功 | 成功 | 成功 | 成功 | Linux系OS (ローカルディスク30GB分) 297円×3世代=891円 | 増設ディスク 200GB 1,980円×3世代=5,940円 | 891円+5,940円=6,831円/月 | |||
7/29 | 増分バックアップ失敗 | 成功 | 成功 | 成功 | 失敗 | Linux系OS (ローカルディスク30GB分) 297円×3世代=891円 | 増設ディスク 200GB 1,980円×3世代=5,940円 | 891円+5,940円=6,831円/月 | ||
7/30 | バックアップルール再作成 ※1 | 成功 | Linux系OS (ローカルディスク30GB分) 297円 | 増設ディスク 200GB 1,980円 | 297円+1,980円=2,277円/月 | |||||
7/31 | 増分バックアップ成功 | 成功 | 成功 | Linux系OS (ローカルディスク30GB分) 297円×2世代=594円 | 増設ディスク 200GB 1,980円×2世代=3,960円 | 594円+3,960円=4,554円/月 ※2 | ||||
8/1 | 増分バックアップ成功 | 成功 | 成功 | 成功 | Linux系OS (ローカルディスク30GB分) 297円×3世代=891円 | 増設ディスク 200GB 1,980円×3世代=5,940円 | 891円+5,940円=6,831円/月 | |||
8/2 | 増分バックアップ成功 | 成功 | 成功 | 成功 | 成功 | Linux系OS (ローカルディスク30GB分) 297円×4世代=1,188円 | 増設ディスク 200GB 1,980円×4世代=7,920円 | 1,188円+7,920円=9,108円/月 | ||
8/2 | 最大世代数の変更(10世代→3世代) | 成功 | 成功 | 成功 | - | - | Linux系OS (ローカルディスク30GB分) 297円×3世代=891円 | 増設ディスク 200GB 1,980円×3世代=5,940円 | 891円+5,940円=6,831円/月 | |
8/3 | 増分バックアップ成功 | 成功 | 成功 | 成功 | 成功 ※3 |
- | - | Linux系OS (ローカルディスク30GB分) 297円×3世代=891円 | 増設ディスク 200GB 1,980円×3世代=5,940円 | 891円+5,940円=6,831円/月 ※3 |
8/3 | 古い世代の削除成功 | 削除 | 成功 | 成功 | 成功 | - | - | Linux系OS (ローカルディスク30GB分) 297円×3世代=891円 | 増設ディスク 200GB 1,980円×3世代=5,940円 | 891円+5,940円=6,831円/月 |
- ※1増分バックアップの失敗(更新差分が規定値を超えた場合のみ)のため、バックアップルールを再作成しました。再作成するとそれまでのバックアップはなくなり、1世代からバックアップとなります。
- ※2バックアップルールの再作成をした場合、再作成以降で月額の最大料金が請求額となります。そのため7月の請求額は、4,554円/月となります。
- ※3最大世代数の変更により、一時的に4世代のバックアップが取られますが、古い世代から削除され、設定した世代数を上限として、増分バックアップが取られます。
ご利用方法
コントロールパネルから、ご利用いただけます。詳細につきましては、コントロールパネルヘルプをご確認ください。
よくある質問(FAQ)
バックアップのよくある質問(FAQ)につきましては、以下をご確認ください。
注意事項
- ご利用リージョンの混雑状況により、ご希望の時間帯でバックアップ設定ができない場合があります。
- バックアップの対象は、サーバーのローカルディスク(超過含む)および、接続している増設ディスクの合計が1.1TBまでとなります。
- バックアップ処理中のサーバーを保持している場合、ニフクラの解約ができません。バックアップ処理が完了次第、再度、ニフクラの解約を実施してください。
- ニフクラの解約時にバックアップデータが存在している場合、サーバーなどのリソースと同じく、自動的に削除します。復元はできかねますのでご了承ください。
- 下記のケースでバックアップ処理がエラーになる可能性があります。
- バックアップ処理中(削除中を含む)
- バックアップサーバーからのコピーを実行中
- バックアップルールを更新中
- 設定した時間帯にバックアップ処理が開始できなかった場合
- 更新差分量が規定量を超えた場合
- ニフクラのメンテナンス中
- 自動フェイルオーバー(HA機能)が発生中
- 増分バックアップ実行前に自動フェイルオーバー(HA機能)などにより予期せずシャットダウンされたことで、更新差分の取得に失敗した場合 - 以下により増分バックアップが失敗した場合、以降バックアップルールのステータスが「バックアップ取得不可」となります。この場合には「バックアップルールの再作成」を行うまで継続的に増分バックアップの取得が失敗しますのでご注意ください。
- 更新差分量が規定量を超えた場合
- 自動フェイルオーバー(HA機能)発生などによる予期せぬシャットダウンの発生により更新差分の取得に失敗した場合 - サービスの故障やメンテナンス、対象サーバーのステータスにより、バックアップが取得できない場合があります。バックアップの取得状況については、お客様自身にてコントロールパネルよりエラーの詳細をご確認ください。
- バックアップ処理がエラーになった場合、以下のいずれかでバックアップ処理の再試行が可能です。
- 次回の定期バックアップ処理実行
- お客様による手動でのバックアップ処理実行
- バックアップルール再作成の処理実行 - バックアップルールを再作成すると、バックアップサーバーはすべて削除され、初回バックアップが実行されます。
- バックアップルールを作成すると、初回バックアップが実行されます。
- 初回バックアップは完了するまでに時間がかかる場合があります(目安:500GBあたり、3時間以上)
- バックアップ処理中は、ご利用のサーバーのIO/NW処理の性能低下/遅延/瞬断が発生する可能性があります。
- サービスの混雑状況やバックアップの取得容量によって、バックアップの取得時刻が設定時間と異なる場合や開始から終了までの時間が変動する場合があります。
- バックアップの取得タイミングにより、増分データの一部が反映されない場合があります。
- バックアップが利用できる環境については以下をご確認ください。
- バックアップ対象サーバーのCPU/メモリ/IO負荷、パワーステータスによっては、バックアップ処理が失敗する場合があります。
- バックアップ対象サーバーの更新差分量は、50GB以内が目安となります。更新差分量によっては、バックアップ処理が失敗する場合があります。
- バックアップ対象サーバーが稼働している仮想化基盤側の負荷状況によっては、バックアップ処理が失敗する場合があります。
- バックアップデータのリストアはお客さまの責任で実施してください。リストアしたサーバーに不具合が発生しても当社では一切の責任を負いません。
- バックアップデータからのサーバーコピー時、OSの仕様によりネットワークインターフェースのeth番号が入れ替わることがあります。(認識される順序が入れ替わる場合があります。)対処に関しては、以下のFAQをご参考ください。
制限事項
バックアップ対象に設定したサーバーに対する操作は、下記の制限があります。
- ワンデイスナップショット機能は、ご利用いただけません。
- 削除が不可となります。
- 増設ディスクの操作が不可となります。
- 以下の構成を変更することは可能ですが、バックアップデータには反映されません。バックアップサーバーからのコピー時に必要な構成を再度選択いただく必要があります。
- ネットワーク構成
- サーバータイプ - バックアップ処理中のサーバーに対して、コンソールからデバイス構成を変更した場合、バックアップ処理のタイミングによって、バックアップデータへデバイス構成の変更が反映されない可能性があります。
- バックアップデータからのコピー操作で作成中のサーバーに対して、上記と同じ操作を行った場合もタイミングによってデバイス構成の変更が反映されない可能性があります。
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- ※本ページの内容は、2023年4月21日時点の情報です。