【ニフクラ活用応用編】オンプレミスからクラウドへDRパターン:コールドスタンバイ
オンプレミスとクラウドを利用したDR構成のパターンです。
解決したい課題/要求事項
-
多数のエンドユーザーを抱えており、常時利用されるサービスのため、可用性を最大限に高めたい
-
災害時の機器故障などにより、メイン環境(オンプレミス)のデータをロストする可能性がある
-
災害時に備え、DR環境を構築したいが、コストをできる限り抑えたい
ニフクラでの解決パターン
-
オンプレミスのバックアップをニフクラ上のNASに用意する
-
緊急時にはニフクラ上のバックアップをリストアすることで DR環境を構築する
-
オンプレミスとクラウドを利用したDR構成
-
オンプレミスのメイン環境にて、バックアップソフトでバックアップファイルを取得し、DR環境のニフクラに保存
-
オンプレミス環境からニフクラNASへの接続は拠点間VPNゲートウェイを使用し、プライベートLAN経由で行う
-
緊急時は、DR環境にサーバーを新規作成し、バックアップしたデータをリストア
実装
-
ニフクラの西日本リージョンにDR環境を構築する
-
メイン環境(オンプレミス)にて、バックアップソフトでバックアップを取得し、DR環境(西日本リージョン)のファイルサーバー(NAS)に保存する
-
緊急時は、DR環境(西日本リージョン)にサーバーを新規作成し、バックアップからデータをリストアする
補足
-
バックアップ/リストアを使用してのディザスタリカバリのため、復旧時間は環境構築とリストアする仮想マシン数サイズに依存する
-
仮想サーバーで共通グローバルネットワークを利用する場合のIPアドレス、デフォルトゲートウェイなどの情報については クラウド技術仕様/制限値(IPアドレス)を参照する
-
共通グローバルネットワーク、共通プライベートネットワークについての仕様は クラウド技術仕様/制限値(ネットワーク:共通ネットワーク)を参照する
注意点
-
RLO, RTO, RPO に応じた適切なDR設計が必要
-
ニフクラ自体にDR機能は存在しない
DR対策をする場合は、本クラウドデザインパターン等を参考にニフクラの機能/サービスや他社製品などを組み合わせることで構築が可能
本パターンの構成要素
本パターンを実現するためのニフクラサービス構成要素例です。以下表では、緊急時のDR環境構築リソース分を除いた、通常運用時の構成例としています。
サービス名 |
タイプ |
用途 |
数量 |
備考 |
---|---|---|---|---|
- |
拠点間VPNゲートウェイ用 |
1 |
- |
|
標準タイプ 100GB |
- |
1 |
- |
|
- |
NAS用 |
1 |
- |
|
- |
- |
1 |
- |
|
vpngw.small |
オンプレミス環境とのVPN接続用 |
1 |
- |