クラウド導入事例 クラウド移行「統合ネットワークサービスIPCOM VE2シリーズ」

——コスト面、将来的な容量増への 柔軟な対応を評価し 広告関連業務システムのインフラ にニフクラを採用

このプロジェクトの顧客である某大手企業は広告事業を手掛けており、看板やデジタルサイネージなど、多様な媒体での広告を管理している。

これらの膨大な数の広告について、掲出の受付から掲出場所の割り当て、広告作業の依頼、精算処理など多くの業務プロセスがあり、それらをすべて確実に管理・遂行する必要がある。その業務を支えるのが、今回、富士通が採用したシステムである。

本システムは、富士通の協力を得て開発を行い、2001年に稼働を開始した。本システムは稼働以来2回のリプレースを行ってきたが、一貫して富士通のデータセンターで運用を続けてきた。しかし、2020年の3回目のリプレースにあたり、クラウドへの移行を提案し、今回実施するに至った。リプレースごとに必要な物理サーバーへの投資を減らせる点、容量増に柔軟に対応できる点が評価されたためだ。将来的に利用を検討しているAIなどによる機能拡張についても、クラウドであれば柔軟に対応できることがプラス要因となった。また、ニフクラは導入前に本番環境と同じ環境でトライアルを実施でき、実際に使って検証できたことがクラウド化を決める後押しにもなったという。クラウドへの移行を決定した同顧客は、システムの開発、運用で協力してきた富士通の信頼性を見込み、ニフクラを選定。月間サーバー稼働率が99.99％と安定していること、さらに国産のクラウドであることの安心感や、充実したサポート体制を期待しての選定だった。