ニフクラ Kubernetes Service Hatoba:アップグレード
ニフクラ Kubernetes Service Hatobaでは作成済みのクラスターに対して設定変更を行うことで、Kubernetesバージョンのアップグレードが行えます。
アップグレードの仕様
- アップグレードはクラスター全体で行われます。ノードプールやノードなどの単位で個別に別のバージョンへ変更はできません。
- マイナーバージョンのアップグレードは、1つずつ行う必要があります。たとえば、1.18から1.19へのアップグレードは可能ですが、1.18から1.20に直接アップグレードはできません。1.18から1.20にアップグレードするには、1.18から1.19にアップグレード後、1.19から1.20にアップグレードする必要があります。
- アップグレードはローリングアップグレード方式で行われます。アップグレード中は新規のノードが追加され、古いノードは順次削除されます。ローリングアップグレード方式のため、アップグレード中もクラスター全体としては稼働した状態が維持されます。
- Kubernetesバージョンのダウングレードはできません。
- labelやtaint等のノードに追加設定した値は新規ノードには引き継がれません。
- v1.20以降のクラスターをアップグレードする場合、drainによりノードがより安全に停止されます。
注意事項
- 状況によりアップグレードに失敗する場合があります。事前にデータのバックアップを取得することを推奨します。
- クラスターのアップグレードに失敗した場合、スナップショットからのリストアや、クラスターの再作成を行う必要があります。
- クラスターの稼働状況によって、アップグレードにかかる時間は変動します。
- クラスターのアップグレード時に各ノードプール毎に1台ずつノードの入れ替えが発生します。
- ノードの入れ替えに伴い、ノードのIPアドレスが変更になります。
- アップグレード中は一時的にノードが追加されるため、既存ノード分に加えて、追加ノード分の料金が発生します。
- ノード入れ替え時にクラスターで動作するアプリケーションが正常に動作するかはアプリケーションの仕様やKubernetesの設定に依存します。