【アプリレイヤー編】Oracle利用パターン:シングル構成
OVMサービスを利用して、ニフクラにOracleデータベースライセンスを持ち込み、構築するパターンです。
解決したい課題/要求事項
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Oracleをオンプレミスに配置し、ニフクラ上サーバーとのハイブリッドクラウドを検討しているが、ネットワークレイテンシーの低下によりパフォーマンスへの影響が懸念される
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オンプレミスで利用しているOracleデータベースライセンスをクラウド上でも利用したい
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オンプレミスのOracleデータベースをクラウドに構築し、定期的に繰り返されるハードウェアリプレースから脱却したい
ニフクラでの解決パターン
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OVMサービスでは、仮想基盤としてOracle VMを採用したマルチテナント型パブリッククラウドサービスであり、利用者がオンプレミスで利用しているOracleデータベースライセンスがBYOLできる
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ニフクラ(パブリック)環境にあるサーバーとOracleデータベース間の通信はプライベートLAN経由となり、ネットワークレイテンシーも低くパフォーマンスへの影響を最小限に抑えることができる
実装
OVMスタートアップガイドを参照し、所定のWeb申請フォームよりサーバー新規作成の実施
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申請後、約15営業日でサーバーが払い出される
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サーバー払い出し後のOracle データベースインストール、セキュリティ対策などを含めたシステム構築は利用者自身で設計・構築が必要となる
補足
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OVM環境基盤障害にてハイパーバイザーである物理サーバーに障害が発生した際、仮想マシンは別物理サーバーにて自動で起動する(HA)
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OVMサービスを利用できるリージョン/ゾーンについては ニフクラ ゾーン別機能対応表を参照する
OVMサービスで利用可能なOS、及びその他仕様/制限事項はサービス仕様書を参照する
ニフクラOVM サービス仕様書 -
仮想サーバーで共通グローバルネットワークを利用する場合のIPアドレス、デフォルトゲートウェイなどの情報については クラウド技術仕様/制限値(IPアドレス)を参照する
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共通グローバルネットワーク、共通プライベートネットワークについての仕様は クラウド技術仕様/制限値(ネットワーク:共通ネットワーク)を参照する
注意点
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HA発動後には、仮想サーバーを元の物理サーバーへ戻すために、サーバーの停止を伴うメンテナンス作業が発生する