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【ニフクラ活用応用編】オートスケールパターン

監視によって、一定条件を満たした場合にスケールするパターンです。

解決したい課題/要求事項

  • 高負荷時と、低負荷時の差が大きいシステムを構築する際に、以下課題を解決したい

    • 高負荷時に合わせてシステムを構築すると、低負荷時にリソース余剰の状態となる

    • 低負荷時に合わせてシステムを構築すると、高負荷時にリソース不足となる

ニフクラでの解決パターン

  • ニフクラのオートスケール機能を用いて、高負荷時に自動でサーバーをスケールアウトさせる

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実装
  • オートスケールは、あらかじめ設定したサーバー負荷のしきい値を基に、自動でサーバーを追加/削除する機能

  1. DBサーバーを所属させるプライベートLANを作成し、Web、APサーバーが所属する共有プライベートネットワークの間にルーターを作成する

  2. ルーターのNAT設定を行う

    • DNAT:ルーターの共通プライベートネットワークのIPアドレスをあて先とした通信を、DBサーバーのIPアドレスに変換する設定を行う

  3. Web/APサーバーのカスタマイズイメージを取得する

  4. ロードバランサー(L4)を作成する

  5. オートスケールを作成する

    • 3で作成したカスタマイズイメージを利用する

    • 4で作成したロードバランサーへの組み込みする

    • スケールアウトのトリガーを決める

  6. DBサーバーはプライベートLAN上に作成する

  7. Web/APサーバーからDBサーバーへのアクセスは、DNATを経由したアクセスとなるため、1で作成したルーター宛へ通信すること

  8. DBサーバーにはWeb/APサーバーへの通信のため、ルーターのIPアドレスをネクストホップとして設定する

補足
  • スケールアウトする対象のサーバーはプライベートLANに組み込むことはできないため、共有プライベートネットワークに接続させる

  • 2の手順はスケールアウトしたWeb/APサーバーとDBサーバーを通信させるためのネットワーク設定となる

  • 一定のアクセスが継続するサイトや高負荷時のリソース消費量が予測可能なシステムの場合は、高スペックサーバーを組み合わせた負荷対策やPaaSを利用した負荷対策を事前に行うことで、安定したシステム運用が可能になる

  • グローバルIPアドレスを利用しないサーバーでプライベートLANのNICにIPアドレスを付与する際は以下のような方法で設定可能

注意点
  • スケールアウトする仮想サーバーのコピー元となるサーバーは、あらかじめイメージ化しておく必要がある

  • スケールアウトしたサーバーは、負荷が落ち着いたり所定の時間が経過したりすると、自動で削除される

  • アクセスログなど、スケールアウトしたサーバー上で保存しておきたいファイルがある場合は、ファイルサーバーなど、別途そのための保存環境の用意が必要となる

  • 増設ディスク付きイメージの場合、オートスケールは利用出来ない

本パターンの構成要素

本パターンを実現するためのニフクラサービス構成要素例は以下表の通りです。

サービス名

タイプ

用途

数量

備考

10Mbps

1

c2-medium

Web/APサーバー

1

イメージ化元のサーバー

c2-medium

オートスケールで生成されるサーバー

1~20 (最大値はユーザーによる指定)

最低1台から稼働

c2-medium

データストア用サーバー

1

Webサーバーの稼働ログ保存用

グローバルIPアドレスを利用しない

1

c2-medium

DBサーバー

1

グローバルIPアドレスを利用しない

1

1

高速フラッシュドライブ[A/B] 100GB

DBサーバー、データストアサーバー用

2

A/Bいずれでも可

Web/APサーバー、オートスケールサーバー、DBサーバー、データストアサーバー、ルーター用

4

router.small

1

NATテーブル

DNAT用

1

1

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