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プライベートLANを2本作成する
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ルーターを作成してプライベートLAN間をルーターで接続する
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Webサーバーを作成し、一つのプライベートLANに所属させる
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DBサーバーを作成し、Webサーバーを所属させたものとは別のプライベートLANに所属させ、グローバルIPアドレスを付与しない
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WebサーバーからDBサーバーへの通信、DBサーバーからWebサーバーへ通信するために、それぞれの仮想サーバーにルーティングの設定が必要
【ニフクラ活用基本編】複数階層ネットワーク構成パターン
インターネットへ接続可能なネットワークとインターネットへ接続しないセキュアなネットワークを構築するパターンです。
解決したい課題/要求事項
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ニフクラ上で階層をもたせたネットワーク構成を構築したい
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インターネットに公開するWeb、DBシステムにおいて、DBサーバーのセキュリティを高めるために、DBサーバーのグローバルIPアドレスは付与せず、DB専用のネットワークに配置したい
ニフクラでの解決パターン
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ニフクラでは、オンプレミスのような階層構造のネットワーク構成も構築できる
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本パターンでは、ニフクラのプライベートLAN・ルーター・ファイアウォールを利用し階層を持たせたネットワーク構成を構築する
実装
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ニフクラで提供しているプライベートLAN、ルーター、ファイアウォール等を利用することで、オンプレミスのように階層構造をもつネットワーク構成を構築可能
補足
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ファイアウォールグループ活用パターンを参考にDBサーバーのセキュリティを高めることが可能となる
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WebサーバーとDBサーバー用のファイアウォールグループを作成し、適用する
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DBサーバー用のファイアウォールグループではWebサーバー用のファイアウォールグループからのみ通信を許可する
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ルーターにもファイアウォールグループの適用が可能
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グローバルIPアドレスを利用しないサーバーでプライベートLANのNICにIPアドレスを付与する際は以下のような方法で設定可能
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ルーターの DHCP を利用する
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コンソール を利用してログインしOS上でIPアドレスを設定する
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Linux系のサーバーでrootのパスワードを設定していない場合は、シングルユーザーモードでログインし、パスワードを設定可能
FAQ シングルユーザーモードでのログイン
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仮想サーバーで共通グローバルネットワークを利用する場合のIPアドレス、デフォルトゲートウェイなどの情報については クラウド技術仕様/制限値(IPアドレス)を参照する
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共通グローバルネットワーク、共通プライベートネットワークについての仕様は クラウド技術仕様/制限値(ネットワーク:共通ネットワーク)を参照する
注意点
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DB層のサーバーへインターネットから接続できないため、メンテナンスなどでの経路をどうするか検討が必要(コンソールを利用する、拠点間VPNゲートウェイを利用するなど)
本パターンの構成要素
本パターンを実現するためのニフクラサービス構成要素例は以下表の通りです。
経路設定
本パターンを実現するための経路設定例、補足情報を記載
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経路設定例は本パターンを実装する際の例となる
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実装の際は、その他の要件等を考慮して設定が必要
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本パターンではルーターにルートテーブルを適用し、ルーティング実施は不要
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ルーターに接続されているプライベートLANのアドレス帯へのルーティングは自動で追加されるため
詳細は クラウド技術仕様/制限値(ネットワーク:ルーター:ルーティング)_注意事項を参照
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WebサーバーにはOS上で以下の経路を設定
デスティネーション
ターゲット
目的
DBサーバーが所属するプライベートLANのCIDR
Webサーバーが所属するプライベートLANと接続されるルーターのIPアドレス
DBサーバーへの通信
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DBサーバーにはOS上で以下の経路を設定
デスティネーション
ターゲット
備考
Webサーバーが所属するプライベートLANのCIDR
DBサーバーが所属するプライベートLANと接続されるルーターのIPアドレス
Webサーバーへの通信
terraform サンプル
本パターンについてterraformで作成可能なサンプルをGitHubで公開しています。
ご参考にしてください。
> 複数階層ネットワーク構成パターン Terraformサンプル