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【ニフクラ活用応用編】マルチゾーンパターン

ゾーン障害を考慮し、プライベートブリッジを利用して、異なるゾーンへサーバーを配備するパターンです。

解決したい課題/要求事項

  • ニフクラのデータセンター内のゾーンは、ネットワークを束ねている物理的なネットワーク機器があるが、このすべてが障害に陥った場合、その配下のサーバー群がすべて利用できなくなるため、システムの可用性をゾーンレベルで維持させたい

ニフクラでの解決パターン

  • ロードバランサー(L4)を使ってインターネットからのアクセスをグローバルネットワークを介して複数ゾーンで冗長構成とする

  • 2つの異なるゾーンに配置したデータベースを同期させるために、ニフクラの「プライベートブリッジ」を利用し、異なるゾーンでのプライベートネットワークを1つにまとめる

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実装
  • 複数ゾーンに仮想サーバーを配置して可用性を向上させた、マルチゾーン構成を作る

  1. 複数の各ゾーンに仮想サーバーとプライベートLANを作成する

  2. 各ゾーンのプライベートLANに「コネクター」を作成する

  3. 各ゾーンの「コネクター」同士を関連づける「プライベートブリッジ」を作成する

  4. プライベートブリッジに各ゾーンの「コネクター」を接続する

  5. ロードバランサー(L4)を作成し、各ゾーンの仮想サーバーを割り当てる

補足
  • プライベートブリッジを経由してプライベートな通信経路で、ゾーン間のデータの同期等を行うことが可能となる

  • ロードバランサー(L4)はリージョン内の各ゾーンの仮想サーバーを負荷分散対象に指定することが可能

  • グローバルIPアドレスを利用しないサーバーでプライベートLANのNICにIPアドレスを付与する際は以下の方法で設定可能

  • ファイアウォール機能を利用してアクセス制御が可能

    • 同一ゾーン内であれば同一のファイアウォールグループに所属させることが可能
      (同一のファイアウォールグループに所属するリソースであればルールにかかわらず通信を許可します。)

    • 異なるゾーン間では同一のファイアウォールグループを利用できない
      そのためそれぞれのゾーンで適切にファイアウォールグループの設定が必要

  • 仮想サーバーで共通グローバルネットワークを利用する場合のIPアドレス、デフォルトゲートウェイなどの情報については クラウド技術仕様/制限値(IPアドレス)を参照する

  • 共通グローバルネットワーク、共通プライベートネットワークについての仕様は クラウド技術仕様/制限値(ネットワーク:共通ネットワーク)を参照する

本パターンの構成要素

本パターンを実現するためのニフクラサービス構成要素例は以下表の通りです。

サービス名

タイプ

用途

数量

備考

10Mbps

1

c2-medium

Web/APサーバー

2

c2-medium

DBサーバー

2

グローバルIPアドレスを利用しない

2

Web/APサーバー、DBサーバー用

4

高速フラッシュドライブ[A/B] 100GB

DBサーバー用

2

A/Bいずれでも可

2

コネクター

ゾーン間接続用

2

帯域確保(ベストエフォート)

接続オプション(コネクター接続設定)

2

リーチャビリティ(jp-east-1)

1


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