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ニフクラ事例紹介

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ニフクラ Webサービス構築事例「届出管理システム」

佐賀県内の企業9社によって2021年4月に設立された合同会社SAGAいくすと。その設立目的は、佐賀県から世界へはばたく学生アスリートが安心してスポーツに打ち込める環境を提供することで、そのための寮の整備・運営を手掛けている。そうした寮運営を行う中で課題として浮上していたのが、寮生からの欠食、外泊届といった各種届出の申請、管理、そしてリアルタイムでの情報共有を可能とするWebサービスの構築だった。これまで手作業によって行われていた書面での届け出や、受付と関係企業への連絡といった一連の業務をシステム化するにあたって、そのインフラとして選ばれたのが、富士通クラウドテクノロジーズが提供するニフクラである。

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合同会社SAGAいくすと社長 稲森 潤氏

稲森 潤

合同会社SAGAいくすと
社長

グローバルブレインズ株式会社SI事業本部 第3システム部  課長 津山 暁弘氏

津山 暁弘

グローバルブレインズ株式会社
SI事業本部 第3システム部 課長

グローバルブレインズ株式会社SI事業本部 第3システム部 プロジェクトチーフ 松永 尚美氏

松永 尚美

グローバルブレインズ株式会社
SI事業本部 第3システム部
プロジェクトチーフ

——世界にはばたくアスリートの育成を支援する、寮の整備・運営を推進

九州電力、松尾建設、佐電工、中野建設、祐徳自動車、福岡商店、佐賀新聞社、サガテレビ、佐賀銀行の9社により2021年4月に設立された合同会社SAGAいくすと。同社が設立された目的は、佐賀県内外から進学してくる高校生アスリートが安心してスポーツに打ち込める環境を提供するための寮の整備・運営を行うことである。これにより、佐賀県が進める、世界に挑戦するトップアスリートを育成する「SAGAスポーツピラミッド構想』の実現を支援している。

2022年4月から佐賀市内で運営が開始されたアスリート寮は最大85名ほどの寮生を受け入れ可能な施設で、運営開始後、入寮者数は増え続けている。そうした寮の円滑な運営を行うにあたって不可欠となっていたのが、業務効率化のための届出管理システムの導入だった。

運営開始当初、寮生からの朝夕食の欠食、および外泊の届出は書面での申請が行われていたという。そして、申請書を受け取った寮の管理人である寮監は、記入内容をメールに転記、調理を委託している企業や運営会社であるSAGAいくすとに送信していたという。しかし、「申請書の受付からメールへの転記、関係企業への送信といった一連の作業をはじめ、かつ、増え続ける紙ベースの申請書の保管や管理も寮監にとって負担の大きい作業となっていました。加えて、これらの作業を経ることでタイムラグが発生し、関係者間でのリアルタイムな情報共有ができなかったことも課題として挙げられていたのです」と、SAGAいくすと 社長の稲森潤氏は説明する。

また、昨今の新型コロナウイルス感染拡大防止の側面から、寮生と寮監が非接触で申請を行えるような仕組みの実現が求められていたという。
これらの課題を解決するため、SAGAいくすとは届出管理システムの導入を決定。構築を手掛けるSIerとして選ばれたのが、九州地区を主な商圏としてシステム開発やインフラ構築で多くの実績と経験を有するグローバルブレインズだ。

グローバルブレインズ SI事業本部 第3システム部 課長の津山暁弘氏は「当初は、既存の管理システムを導入する案もありました。しかし、複数のシステムを比較検討したところ、必要とする以上の機能が備わった高額なものが多く、最終的には自社開発による構築を行うことを提案しました」と説明する。また、届出管理システムのインフラには、クラウドサービスを利用することも方針として定められた。稲森氏は「早期に導入が必要であったこと、また、今後も入寮者が増加することを考えると、素早い立ち上げと柔軟な拡張が可能で、かつコスト的にも優位なクラウドサービスの利用が最適と判断しました」と話す。

——スムーズなシステム開発を支援する充実した機能群と、トラブルのない高信頼性を評価しニフクラを選択

定められた方針のもと、最終的に届出管理システムを運用するためのインフラとして選択されたのが、富士通クラウドテクノロジーズが提供するVMware vSphere®基盤のパブリッククラウドサービス「ニフクラ」だった。

津山氏は、「これまでも当社はニフクラを活用したWeb構築を数多く手掛けており、使い慣れた開発がしやすいサービスであったこと、また、シングル構成でもSLA99.99%の保証稼働率に示されるような安定稼働を実現していることが選択の理由でした」と説明する。

「また、今回の届出管理システムでは寮監や関係企業、保護者にメールを送信する機能が必須でした。ニフクラにはメール配信機能が備わっており、他クラウドサービスのように別途機能を追加せずに済むことも決め手となりました」(津山氏)

開発を担当したグローバルブレインズ SI事業本部 第3システム部 プロジェクトチーフの松永尚美氏も「ニフクラは、証明書をはじめとしたシステム構築に必要な機能が分かりやすくまとまって提供されており、とても開発しやすいサービスです。マニュアルが整備されていることも評価ポイントで、本プロジェクトでも富士通クラウドテクノロジーズに不明点を問い合わせることなく、スムーズに開発を進められました」と付け加える。

今回の届出管理システムの開発で特に重視した機能が、申請内容に対して必ず寮監が確認を行うチェック機能の実装だ。この機能は寮生からの申請があった際に、寮監が画面上でチェックし、承認後に関係者にメールが自動的に送付されるというものである。「Webベースの届出管理システムとなることで、寮監と寮生のコミュニケーションの場が減ることを懸念しました。そこで寮生から申請された内容は仮申請の状態とし、寮監が確認することで本申請として扱う仕様としました。寮監が確認するというアクションを入れることによって、寮監が疑問に思う申請は直接学生と会話し、あえてコミュニケーションできる場を設けるようにしたのです」と稲森氏は説明する。

——ペーパーレス化による業務効率化を実現、ヒューマンエラーの発生も皆無に

2022年の6月から開発環境の準備や設計をスタート、アジャイル開発手法を採用して1スプリントを1~2週間で設定した開発が進められた。そして8月末からのシステム/運用テストを経て、同年10月から届出管理システムの本番運用が開始された。

現在では、寮生からの欠食・外泊申請、および寮監によるチェック、そして関係企業への自動メール送信がすべてシステム上で行われるようになっている。このほかにも、Excelで管理されている寮費に関するデータを取り込み、その内容を保護者にメール送信する機能も実装された。

届出管理システムの導入効果について稲森氏は、「ペーパーレス化が加速したことで寮監や関係企業の事務処理にかかる負担が大幅に軽減されています。また、申請から承認、関係企業、保護者への連絡までタイムラグが発生しなくなり、リアルタイムでの情報共有も実現できています」と評価する。

実際、これまではSAGAいくすとと調理委託先企業でそれぞれ管理表を記入し欠食等の内容を印刷、照らし合わせて間違いがないか確認するという作業が発生していた。しかし、同一データを元に確認が行えるようになったことで、大幅な作業効率化を実現。また、毎月100枚以上にもおよんでいた紙の印刷もなくなった。これにより、確認時のヒューマンエラーの発生も抑制できているという。

「これまでは欠食の有無を申請書からExcelへの手入力で転記していました。その際、月に数件、入力間違いが生じたこともありましたが、今ではそのような間違いは発生していません」(稲森氏)

一方、寮生からも利便性の向上を評価されている。「急な遠征などで欠食が発生する場合でも、スマホからシステムにアクセスし学校内からでも申請が可能になるなど、とても便利になった」といった声が多々、寄せられているという。

ニフクラを活用した届出管理システムの構築により、世界に向かって活躍するアスリートを育成するための快適な住環境を実現したSAGAいくすと。最後に稲森氏は次のように今後の展望を語った。「2024年開催の『SAGA2024 国スポ・全障スポ』に向けて、引き続き寮生の受け入れとともに、日々のサポートをしっかり行える体制を築いていきます。また、今後もグローバルブレインズと富士通クラウドテクノロジーズの支援を受けながら、当寮だけでなく、佐賀県内の他アスリート寮にもこのシステムを展開、現場の業務課題の解決を図るとともに佐賀県のスポーツ振興に貢献していきたいと考えています」(稲森氏)



届出管理システム [Webサービス構築]

【課題の解決】
・取り扱いが容易で、必要な機能が十分に備わったニフクラをインフラに採用
・ニフクラが提供するメール送信機能を利用し、開発工程とコストを抑制
・シングル構成でもSLA「99.99%」を実現、安定稼働の継続が可能に

企業情報

合同会社SAGAいくすと

学生寮の運営、および入寮者支援

オンプレ移行やDRなど代表的な事例を紹介!ニフクラ事例集
  • ※注製品名および会社名はそれぞれの会社の商標または登録商標です。
  • ※注当社は、2017年4月1日にニフティ株式会社から富士通クラウドテクノロジーズ株式会社に社名を変更いたしました。
    また、2017年11月1日にニフティクラウドからニフクラにブランド名称を変更いたしました。
  • ※注本インタビューは2023年2月15日に行いました。2023年2月15日現在の情報です。

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