本文へジャンプします。

TOP
クラウド トップ>クラウドナビ>【まとめ】DevOpsとは何か?基礎知識から導入方法までをわかりやすく解説します

まとめ記事

【まとめ】DevOpsとは何か?基礎知識から導入方法までをわかりやすく解説します

2023年2月9日


【まとめ】DevOpsとは何か?基礎知識から導入方法までをわかりやすく解説します

本記事は、DevOpsの導入を検討中の方向けにDevOpsの概要やメリット、クラウドを利用したDevOps環境の構築方法など、DevOps関連の記事をまとめたものになります。

DevOpsとは

近年、開発(Development)と運用(Operations)を組み合わせた「DevOps(デブオプス)」という言葉がよく聞かれるようになりました。しかし、DevOpsとはいったいどのようなものなのか、理解が曖昧な方も多いのではないでしょうか。

現在、世の中には数多くのITサービスが存在します。サービスの裏側には開発者が存在するわけですが、多くの場合、開発チームはソフトウェアの機能を開発する開発チーム(Development)と、サービスを運用する運用チーム(Operations)に分かれています。ここで問題となるのが、DevとOpsの立場の違いから発生する対立です。Devにはユーザーが求める新機能を実装し、それを正しく動かすことが求められるのに対し、Opsには現在の安定した環境を維持し続けることが求められます。それぞれのチームに課されているミッションの性質の違いから、開発の進め方について衝突が起きてしまうことは、決して珍しいことではありません。こうしたDevの要望とOpsの事情の対立は、円滑な開発を阻害する原因の1つとなっています。

DevOpsとは、この「DevとOpsの対立を解消し、両者が協力して円滑に開発を進めていこう」という考え方や文化のことです。一般的にDevOpsのライフサイクルは、「プラン」「コード」「ビルド」「テスト」「デプロイ」「運用」「モニター」という、7つのステップで構成されており、これらのステップを継続的かつ円滑に回していくということが重要になります。

DevOpsを導入するメリット

DevOpsの最大のメリットが、チーム間のコラボレーションによる「スムーズな開発の実現」です。DevとOpsの対立関係(チームのサイロ化)を解消することで、スムーズな開発と運用が行えるようになります。チーム間の関係が円滑になることで、DevとOpsの課題を共有しながら作業を進めて行くことも可能になり、チーム間の情報格差の低減も期待できます。

また、DevOpsを実践する際には、運用効率化などを目的にさまざまな支援ツールを導入することになります。このようなツールの活用は「生産性の向上」に繋がります。 さらにツールによって、テストやデリバリーを自動化することで、「開発サイクルを高速に回すこと」も可能となります。

DevOpsを実現するためのツール

DevOpsのライフサイクルを円滑に回すためには、支援ツールの活用が重要です。DevOpsの各フェーズで利用することを目的としたツールは数多く存在します。DevOpsのライフサイクルでは、各種ツールを数珠つなぎで連携(ツールチェーン)して実現することになります。代表的なツールとしては、以下があります。

バージョン管理システム

プロジェクト管理下のファイルに対する変更履歴を記録し、複数人での作業をスムーズに行うことができます。バージョン管理システムには、さまざまなものが存在しますが、その中でも現在世界中のソフトウェア開発の現場で活用されているのが「Git」です。

バグトラッキングシステム

発覚したバグを一意に特定し、修正をリリースするまでの作業状況を追跡します。

チケット管理システム

チームが抱えているタスクを可視化し、進捗の把握や漏れ抜けを防止します。

CI/CDツール

CI(Continuous Integration:継続的インテグレーション)ツール」は、テストとビルドを自動化し、ソースコード上の不具合を迅速に発見・修正します。また、「CD(Continuous Delivery:継続的なデリバリー)ツール 」は、開発環境へのデプロイとリリースの準備を自動的に行います。

IaCツール

アプリケーションと同様にインフラの構成もコードとして記述し、人力ではなくツールによって構築するアプローチを「IaC(Infrastructure as Code)」と呼びます。IaCツールでは、コード化された構築作業を実行し、インフラ構築を自動化します。

DevOps基盤としてのクラウド

DevOpsを推進していく上で欠かせないのがクラウドです。DevOpsが求められている背景には、次々と変化するニーズにあわせたサービスを迅速に投入したいという要求がありました。この要求に応えるためには、変化に対して柔軟に対応でき、迅速に立ち上げられるインフラ基盤が必要不可欠になります。そして、これを実現するための最も現実的な解がクラウドです。

オンプレミスのシステムを、単にクラウド上に移設するだけでも、クラウドのメリットの一部を享受することはできます。しかし、クラウドのメリットを最大限に活かすためには、そこからさらに一歩踏み込んで「最初からクラウド上で動くことを前提に、クラウドならではの機能を利用したシステム」を設計しなくてはなりません。こうしたシステムを「クラウドネイティブ」と呼びます。クラウドの詳細につきましては、「【まとめ】クラウド基礎~仮想化の仕組みからクラウドのメリット、移行方法までをまとめました~」をご覧ください。

クラウドでのDevOps環境の構築方法

VMware vSphere®ベースの国産のパブリッククラウド「ニフクラ/FJcloud-V」では、DevOps関連のクラウドデザインパターン(CI/CD パターン・Blue/Green デプロイメントパターン・Infrastracuture as Code パターン)を公開しており、ニフクラ/FJcloud-Vを利用したクラウドでのDevOps環境の構築方法をわかりやすく解説しています。詳細につきましては、「DevOpsを実現するには?クラウドを活用したDevOps環境の構築方法」をご覧ください。

DevOpsをもっと詳しく知りたい方へ

ニフクラ/FJcloud-Vでは、DevOpsが誕生した背景や求められる理由、メリットなどをDevOpsの構成要素とあわせて詳しく解説したeBook「これから始める DevOps導入ガイド」を無料で提供しています。ぜひダウンロードしてご覧ください。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加