RDB:DBエンジンアップグレード
DBサーバーのデータベースエンジンのバージョンをアップグレードできます。
現在、MySQLのみサポートしています。
アップグレード元 | アップグレード先 | |
---|---|---|
MySQL 5.5の場合 | 5.5.32 / 5.5.40 / 5.5.41 / 5.5.53 | 5.6.34 |
MySQL 5.6の場合 | 5.6.12 / 5.6.21 / 5.6.22 / 5.6.34 | 5.7.15 |
DBエンジンアップグレードは利用状況に応じて変動しますが、目安として30分程度かかります。
アップグレード中はDBサーバーへの接続ができない状態になります。
アップグレード後、元のデータベースエンジンのバージョンに戻すことができませんので、ご注意ください。
バージョン間の互換性については、お客様ご自身でのご確認とご検証をお願いいたします。
予期せぬ不具合を抑止するため、DBエンジンアップグレード時にDBスナップショットを取得することを推奨します。
DBエンジンアップグレード完了後、DBエンジンの項目でデータベースエンジンのバージョンがアップグレードされているかご確認ください。
アップグレードされていない場合は時間をおいて再度DBエンジンアップグレードを実行してください。
メジャーバージョンのアップグレードでは、お客様の利用方法によって旧バージョンとの間に互換性の問題が発生し、正常に動作しなくなるリスクがあります。お客様にて十分に検証を行った上でアップグレードを実施してください。
制限事項
- マイナーバージョンアップグレードは行うことができません。
- メジャーバージョンアップグレードは段階的に行う必要があります。
例:MySQL5.5はMySQL5.7へ直接アップグレードすることはできません。一度MySQL5.5をMySQL5.6にアップグレードする必要があります。 - リードレプリカを利用している場合、マスターDBサーバーのDBエンジンアップグレードを行う前にすべてのリードレプリカのDBエンジンアップグレードを行う必要があります。
リードレプリカのDBエンジンアップグレードは、マスターDBサーバーのデータベースエンジンのバージョンと一致している場合のみ実行できます。 - 冗長構成(性能優先)のDBサーバーはシングル構成に変更の上、DBエンジンアップグレードを実行してください。
古くなったDBエンジンのバージョン廃止について
運用ポリシー
- 古くなったDBエンジンバージョンは、今後状況に応じて廃止の検討を進めていきます。
- 特定のDBエンジンバージョンを廃止する場合、廃止日から6か月前までにお客様へ告知を実施します。
- 通知を受け取ったお客様は、期日までにご検証のうえ、DBエンジンアップグレードを実施してください。
廃止日以降の対応
- 廃止日時点で残っている廃止対象のDBサーバーについては、弊社にて自動でDBエンジンアップグレードが実行されます。
- メジャーバージョンのアップグレードでは、たとえば、お客様の利用方法によって旧バージョンとの間に互換性の問題が発生し、正常に動作しなくなる可能性があります。
- お客様により廃止日までに事前にご検証いただき、お客様のタイミングでDBエンジンアップグレードを実施していただくことを推奨いたします。
- 自動DBエンジンアップグレードにて発生した互換性の問題などを含み、お客様サービスへの影響やプログラムやデータの消失若しくは破損等が生じた場合であっても、当社は一切の責任を負いません。
ご注意事項
- DBエンジンアップグレード時に、スロークエリ―ログ・一般クエリーログは全て削除されます。
- 利用状況に応じて、DBエンジンアップグレード処理に時間がかかる可能性があります。
- 自動バックアップONのDBサーバーの場合、バックアップ取得時間が追加でかかります。
- 自動バックアップOFFのDBサーバーでかつスナップショット作成有でアップグレードを実行した場合、バックアップ取得時間が追加でかかります。
MySQL5.6からMySQL5.7へのアップグレード時にMySQL5.5で作成された日付(time,timestamp,datetime)型カラムを含むテーブルが存在する場合、型変換処理時間が追加でかかります。
事前に対象のテーブルに対して下記のコマンドを実行することで処理時間を大幅に減少できます。
なお、コマンドの実行には時間がかかる場合があり、実行中はテーブルが読み取り専用としてロックされることにご注意ください。ALTER TABLE <table_name> FORCE;
- データーベースエンジンのバージョンによって予約語が異なることにご注意ください。なお、予約語を利用している場合は、下記にご注意ください。
- アップグレード後、予約語となっているテーブルやカラムを操作する場合は、「DB名.テーブル名」や「テーブル名.カラム名」のように指定することで操作することができます。
- レプリケーションにおいて、アップグレード後にマスターDBサーバーで予約語となっているテーブルやカラムの操作を行うとレプリケーションエラーが発生します。以後は予約語となっているテーブルやカラム以外を操作してもレプリケーションされません。
- 外部レプリケーションを利用している場合、マスターとなるDBサーバーを先にアップグレードするとレプリケーションエラーが発生します。先に外部レプリケーションを設定したDBサーバーをアップグレードしてください。