RDB:メンテナンス
DBサーバーの設定変更を行うと、メンテナンスが発生します。
DBサーバーの設定変更時に「変更のタイミング」を「次のメンテナンス時」とした場合、週に一度、DB サーバーに設定したメンテナンス時間内に、メンテナンスが行われます。
「変更のタイミング」を「今すぐ」とした場合は、即時メンテナンスが行われます。
メンテナンス時間内に適用される可能性がある項目 | ・ディスク容量の変更 ・バックアップ保持期間の変更(無効・有効を切り替えた場合のみ) ・DBサーバータイプの変更 ・冗長化機能のオン・オフ ・DBサーバー名の変更 |
メンテナンスには条件にもよりますが目安として最長4時間程度かかります。コントロールパネルでは JST、APIではUTCで時間指定する必要があることに注意してください。
DBサーバーが複数台ある場合にはそれぞれに異なるメンテナンス時間を設定することができます。
メンテナンスによる影響
メンテナンスの内容によっては、DBサーバーの一時的なIO性能低下や一時的な切断が起こり得ます。具体的には、下記の3種類です。
ディスク同期処理を伴うメンテナンス | 一時的な IO 性能低下が発生 |
DBサーバーの再起動が必要なメンテナンス | 一時的な切断が発生 |
DBサービスの再起動が必要なメンテナンス | 一時的な切断が発生 |
また、冗長化機能(データ優先)がオンの場合には、下記のようにフェイルオーバーを利用して1台ずつメンテナンスが行われるため、影響をフェイルオーバーによる切り替わり時間のみに抑えることができます。※冗長化機能(性能優先)がオンの場合は、フェイルオーバーは発生しません。
1.待機系へのメンテナンス実施
2.待機系の主系への昇格(フェイルオーバー)
3.古い主系(待機系へと降格されます)へのメンテナンス実施
冗長化については下記ページをご参照ください。
技術仕様:冗長化・フェイルオーバー
どのようなサーバー設定の変更を行った場合に、どのようなメンテナンス時の処理が行われるのかについては、下記の表をご参照ください。 ※-:実施しない/○:実施する/△:フェイルオーバーで1台ずつ実施する
冗長化機能オフの場合
変更対象 | ディスク同期処理 | DB サーバー再起動 | DB サービス再起動 | フェイルオーバー |
---|---|---|---|---|
ディスク容量 | - | - | - | - |
バックアップ (ON/OFF切り替え) |
- | - | ○ | - |
DBサーバータイプ | - | ○ | ○ | - |
冗長化機能オン | ○ | - | - | - |
DBサーバー名 | - | - | - | - |
冗長化機能(データ優先)がオンの場合
変更対象 | ディスク同期処理 | DB サーバー再起動 | DB サービス再起動 | フェイルオーバー |
---|---|---|---|---|
ディスク容量 | ○ | - | - | - |
バックアップ (ON/OFF切り替え) |
- | - | ○ | - |
DBサーバータイプ | - | △ | △ | ○ |
冗長化機能オフ | - | - | - | - |
DBサーバー名 | - | - | - | - |
冗長化機能(性能優先)がオンの場合
変更対象 | ディスク同期処理 | DB サーバー再起動 | DB サービス再起動 | フェイルオーバー |
---|---|---|---|---|
ディスク容量 | - | - | - | - |
バックアップ (ON/OFF切り替え) |
- | - | - | - |
DBサーバータイプ | - | ○ | ○ | - |
冗長化機能オフ | - | - | - | - |
DBサーバー名 | - | - | - | - |
メンテナンス期間のデフォルト値
DBサーバーを作成する際に週次のメンテナンス時間を指定しなかった場合、リージョン毎に定められている10時間の時間帯の中からランダムでメンテナンス時間が決定されます。曜日もランダムで割り当てられます。
リージョン | 時間帯(世界協定時) | 時間帯(日本標準時) | |
---|---|---|---|
東日本 | east-1 | 17:00-03:00 UTC | 02:00-12:00 JST |
東日本 | east-2 | 17:00-03:00 UTC | 02:00-12:00 JST |
東日本 | east-3 | 17:00-03:00 UTC | 02:00-12:00 JST |
東日本 | east-4 | 17:00-03:00 UTC | 02:00-12:00 JST |
西日本 | west-1 | 17:00-03:00 UTC | 02:00-12:00 JST |
注意事項
冗長化機能(性能優先)がオンの場合、フェイルオーバー動作時に、次のメンテナンスまで保留とされていたDBサーバーに対する変更が破棄されます。
障害によるフェイルオーバーの場合、マスタDBサーバーのメンテナンスが破棄されます。
コントロールパネルより、手動でフェイルオーバーを行った場合、マスタDBサーバーとレプリカDBサーバーのメンテナンス設定が破棄されます。
メンテナンス設定を複数回行った場合、最後に行った設定変更の内容のみ有効となり、次のメンテナンス時に適用されます。